レパードのプラットフォームは、ホイール・ベースこそ変更されなかったが、全長は、300mm以上短縮され(特にリア・オーバーハングが大きな改造を受けた)、ルーフ部分は全くの新造。
また、ワイドボディー化に対応するためドア周りを中心に大幅に改修され、サイド・ステップには、明らかに剛性不足を補う補強が行われた。
元々、レパードは発売当初からボディー剛性の弱さを指摘する声があったが、このような大規模なシャシ改造を受け付けるほどの自由度を持ち合わせていたかは疑問である。
実際、私のガヴィアも、剛性の不足を感じるときが希にある。ステルビオも同じだろうか?
シャーシ改造に関しては、オーテック・ジャパンからエンジンとドライブトレインが取り付けられたベア・シャシの供給を受けたザガートが自社のラインで改造を加えており、実際の生産時を撮影した写真等が洋書に掲載されている。
これは試作モデルのシャシに関しても同様にザガート工房で改造されており、その後の生産車両のシャシ改造も試作車で使用された治具を利用していた模様である。
当然、ベルトコンベア等の生産ラインなどは存在せず、台車に載せられたステルビオは手押しによって製造工程を進んでいくという、古き良き時代の手作りを踏襲していた。
ザガートの工房で改造されるレパード御覧のように、治具が張り巡らされ、一見すると
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