正確には、F31後期型と呼ばれる3リッターV型6気筒DOHCターボ・エンジンを搭載したレパードの最上級モデルである。
トヨタのソアラに対抗して開発された経緯から、ソアラ・コンプレックスとも言える程ネガティブなクルマ作りと本家のソアラよりも高価な価格設定、販売戦略の失敗等で不人気車種としてその名を残している。
限定販売車種のベースとして、この様な不人気車種が選ばれるのは今に始まったことではないが、実に不思議な符丁を持った車種選択である。
まず、F31レパードは、その車台が7thスカイラインR31を流用したものであり、R31は御存知「桜井真一郎」が開発主幹を務めたクルマである(販売業績は伸びなかったが)。
氏としては自ら開発したクルマでもう一花というところだったのであろうが、その理由だけでF31が選ばれたとは考えにくい。
やはり、「これしかなかった。」と言うのが本当だろう。
そして、その心臓に選ばれたエンジンが、これまた、アルファロメオのV6エンジンのコピーと揶揄される(実際、開発時にはアルファロメオとの提携の計画もあり技術提携はあったのであろう。
事実、原型のV30は見た目もそっくりである)VG30DET型という点と、アルファと深い繋がりを持つザガートがボディーを製作するという一致が、面白い。(これまた、これしかなかったのだろうが・・・)
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レパードの勇姿若年層を中心に、今でもファンが多い
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で、これがザガートによって
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