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アスベスト読本
造船の街からの警鐘 1998年4月19日 発行 発行・編集 じん肺・アスベスト被災者救済基金 (連絡先) 著者 名取雄司 『読本』 は多くのカラー・イラストや写真を使って、分かりやすく解説した24ページの冊子です。 著者の承諾をいただきましたので、その一部を紹介いたします。
アスベストは、日本の造船所でも1890年代には使われ始めていました。日清戦争後、海軍を中心にアスベストの使用は増え、その後も日本のアスベストメーカーは海軍省と密接な関係がありました。 アスベスト工場で、アスベスト肺の被害が報告されたのは1920年〜1930年代ですが、1930年代には、日本と関係の深かったドイツの造船所でアスベスト肺の被害が出て来たのです。これは日本の雑誌『労働科学』1941年(昭和16年)2月号にも論文が訳されて載っています。1937年にアスベスト肺の被害が出たこと、局所排気やマスク、レントゲンの検査、最長2年に作業を押さえることなど、さまざまな対策をすでに立てていたことが分かります。 ドイツでは1940年代にアスベストによる肺ガンが職業病として認定されるようになりましたが、残念ながらドイツでのこうした取り組みは、アメリカやイギリス、日本では充分に活かされず、その後の被害を大きくしてしまったのです。 日本はまだ使っている!
そのような世界の動きに反して日本では、吹き付けや造船所での新規使用はすでに禁止されていますが、未だに年間20万トン近くを使用し続けており、その9割がアスベストスレートなどの建材に使われています。まさに孤立無縁のアスベスト消費大国なのです。 1.アスベストはあなたのまわりに・・・ アスベストの繊維は目に見えないほど細く、火や熱や酸にも強いうえに、やわらかく吸着性もあり加工しやすいので、紡織品、布、糸の形に加工されて工業製品として使われています。 アスベストはあなたのまわりに
カナダや南アフリカなどでたくさん採掘されてきましたが、日本でも北海道や熊本などで小規模ながら採掘されていました。また神奈川・埼玉・愛知などでは地表面に現れているところがあります。 アスベストは鉱山から採掘されると一定の繊維に整えられて出荷、輸出されます。そしてそれが工場で長い糸にされた後に布になったり、またあるものはセメントと混ぜられて半円筒型・波型・ブロックなどの形にされて建材等に使われてきました。 アスベスト鉱山や工場でアスベスト肺や肺ガンなどの被害は20世紀の初めから起き始め、その製品を使用する造船所、鉄道などでは1930年代から被害が起きてきました。
蒸気機関車・船・発電所・製鉄所・建物の暖房 ●排気口の断熱材 家庭用の風呂の煙突・ディーゼル船の煙突 ●建材 天井・波形スレート・床タイル・コロニアル瓦・外壁の断熱材・鉄骨の吹きつけ ●その他 水道管・ブレーキの耐摩擦材 造船所では 造船所では、断熱材やボードとして船内に取りつけられるほか、作業の際に、溶接・溶断の火よけとしても使われていました。危険性を知らされなかった作業者やその周りで作業をしていた人たちは、かなりのアスベストを吸い込んでいたのです。
私は造船所で32年間溶接作業をしてきました。アスベストと言えば、昔はアスベストの布に穴を開けてすっぽりかぶって、仕事をしてたもんです。そういえば近くの別の造船所で働いていた友人などは、パイプに巻き付けてあったアスベストのガーゼをはがして、マスクがわりに口に巻いて使ってたなんて言ってたなあ。当時は危険だなんて誰も敢えてくれませんでしたからねえ。(U造船所Aさん) 2.「静かな時限爆弾」 「オレはアスベストの作業をしてないから安心だ」、「下請けにやってもらっていたから関係ない」と考えるのは大きな間違いです。
1970年にイギリスの造船所でアスベストの濃度を測定したデータがあります。それを図で示してみました。 船の一番下のアスベスト作業の現場から遠く離れたシャワーへの通路でも1cm325本のアスベスト繊維が検出されています。船内で働いていた人全員が知らずにばく露しているということです。ちなみに1976年に日本で定められた通達では、アスベスト作業の規制値は1cm3あたり0.2〜2本です。この規制値が不十分とされる現在、過去の船内ばく露がいかに高濃度だったかがわかります。 「オレはアスベストばく露とは関係ない」と言いきれる人はいないのです。 事務職の肺からも100本 右の表は、亡くなった92名の方の肺の中のアスベスト小体の数を著者らが調べた結果です。造船所で働いたことのある72名と、仕事や家族や居住地でアスベストにさらされていない人(一般)20名を比較してみました。 調査の結果、造船所では平均323本で、一般の3.4本と大きな違いがありました。船内に行くことの少ない機械工や事務職からも約100本検出されました。アスベストの粉じんが造船所全体に広がっていたのです。 なお、一般の人の肺にもアスベスこ小体が検出されたのは、すでに大気中にアスベストが含まれていることを示しています。
肺の中にほこりが入ると、その異物を無害にするために、まず鉄やたん白なとで固く包みます。アスベスト繊維がこうして包まれたのがアスベスト小体です。 この写真には現われませんが、まだ包まれていないアスベスト繊維がここにもたくさんさんあるはずです。 「静かな時限爆弾」 粉じんやアスベストの病気は吸ってから20〜50年後に静かに現われます。 上の表によりますと、1900年〜20年ごろ生まれた方が、1930年〜60年代にアスベストを吸って、1980年頃から発症しています。このズレを潜伏期と言いますが、アスベスト被害に本人が気づかない大きな原因です。病気になったときに、まさかそれが30年前に吸ったアスベストが原因だとは考えないでしょう。アスベストが静かな時限爆弾と言われる由縁です。 在職中のじん肺健診も、粉じんを吸うのが「常時」でない職種では義務とはされないので、粉じん作業のそばでの別の作業者などは行われないことが多く、また健康管理手帳も交付されません。アスベスト粉じんはいろいろな所で皆さんの肺に吸い込まれていますが、多くの方が「自分は関係なかった」と思っています。
アスベストは発ガン性が高く、肺に吸い込まれると肺ガンになる可能性が高くなります。もちろん粉じんですから、じん肺やアスベスト特有の病気とされる中皮腫を引き起こします。中皮腫は胸膜や腹膜がガンになる、とても珍しい病気だったのですが、近年増加傾向にあります。 ■肺ガン アスベストで起きる病気の代表的なものの一つが肺ガンです。レントゲン上でじん肺がない方にも起きてくるのが特徴です。アスベストは微量でも吸うと、肺ガンになる恐れがあるのです。 まず禁煙を 肺ガンというと、みなさんすぐ思いつくのがタバコの害でしょう。しかし肺ガンには、アスベストも大きく影響しています。 アメリカのハモンド氏の有名な研究によると、タバコもアスベストも吸わなかった人が肺ガンになる可能性を1とすると、その両方を吸った人は50倍になると言われます。 肺ガンの予防には禁煙が肝心です。60才を過ぎてから禁煙しても肺ガンの発生率は減少します。 補償を受けるには アスベストを吸った人の肺ガンの多くは、タバコを吸っていた人でも、労災補償の対象になります。 その際にレントゲン写真にアスベスト肺の所見があるか、肺の組織を調べた検査データが必要になります。 しばしばそうした検査をしていないために補償が受けられない場合がありますので、肺ガンと言われた時や疑わしい時はすぐに巻末の発行元団体にご連絡ください。またご家族にもよく話をして下さい。 ■アスベスト肺 アスベストを吸うことで起きるじん肺が「アスベスト肺」です。造船所ではアスベスト以外にも、鋳物、けいそう土、グラスファイバーなどいろいろな粉じんや溶接の煙を吸うことも多いので、複合した「混合じん肺」になる人が少なくありません。造船所で長年働いて、まったくじん肺所見のない方はわずかです。 「肺繊維症」「問質性肺炎」「慢性気管支炎」と言われている方の中に、実はアスベスト肺である方が案外いらっしゃいます。 肺組織が厚くなると、吸い込まれた空気が、肺組織の中を走る毛細血管に触れにくくなり、酸素を取り込めなくなっていきます。 少しの運動でも酸素不足になって息苦しくなるのです。 @ 正常なとき 肺の組織はミクロン単位の厚さです。 A 肺の組織が厚くなり始める 肺の組織が、アスベスト繊維など異物の影響で、厚く増大し始めます。この変化が「じん肺」で、その内アスベストによるものを「アスベスト肺」といいます。 B レントゲン写真で見え始める 肺組織の厚みが100ミクロン単位でふくれあがれば、やっとレントゲン写真に見えはじめます。ここまで変化した段階が[管理1]の[0/1]です。 息切れがする じん肺は100ミクロン単位の大きさにならないとレントゲン写真にうつらないので、初期のじん肺は病理検査を受けないと分かりません。 患者さんに尋ねると、大体50〜70代にかけて「息切れがして、階段や坂道でオレだけ遅れるようになった」と言う方が多く、その頃からやっとレントゲンでも見えてくるようです。 退職してほこりを吸わなくなっても肺の中に入ったほこりはなくならないし、一度起きてしまったじん肺は治りません。退職時の健康診断で何ともなかったのに、後からじん肺が進むこともよくあることです。
セキとタンも、アスベスト肺でよく起きる症状です。最初は、風邪が治りにくいと感じ始め、徐々に冬になるとセキとタンが出るようになり、そのうち一年中出るようになります。 昔から毎朝タンが出るのが当たり前と思っている方がいますが、「年のせい」だけでタンは出ません。しかしセキやタンは薬で治りますし、早期の治療で気管支炎や肺炎を軽くすれば息切れの進行をくい止められます。毎年定期健診を受け、特にセキやタンが出る人は必ず医療機関にかかって下さい。 なお、レントゲン写真、呼吸機能やタンの検査の結果に基づいて、労災補償が受けられることがあります。 ■悪性中皮腫 悪性中皮腫というのは、肺を包んでいる胸膜(肋膜)、腹部を包んでいる腹膜にできたガンの一種です。その膜を中皮というのでこの名があります。 もともと非常にめずらしい病気でしたが、近年非常に増加しています。原因はアスベストと考えてまず間違いありません。この病気の多くは労災補償が受けられます。 洗濯物からも?! 悪性胸膜中皮腫で亡くなった方の中には、女性で、仕事の上で全くアスベストを取り扱ったことがない人もいます。実は夫が造船所で働いていて、30年間家で夫の作業着の洗濯をしていたというのです。アメリカでも同じようなことが報告されています。
アスベストをたくさん吸った人は胸膜肥厚斑(きょうまくひこうはん)という、陶器のような白くてかなり固いものが、肋骨や横隔膜などに沿ってできます。アスベストを吸った証拠のようなもので、レントゲンではうつらなくても解剖すると見つかり、造船所の労働者の多くに見られます。 症状もなく、治療する必要はありませんが、他の病気が起こりやすくなるので、定期的にレントゲンを撮って下さい。なお胸膜肥厚斑だけでは労災の対象にはなりません。 ■胸膜炎 肺を包む胸膜(肋膜)に胸水がたまり、数カ月して自然に消失し、また少しして同じ側や別の側にくり返し胸膜炎を起こすものです。結核性でも肺ガンや中皮腫によるものでもなく、アスベスト自体によるものとされ、経過を見ないと診断がつきません。徐々に息切れが進行していき、治療が難しいのが現状です。典型例は労災になる可能性があります。 4.健康診断は正しく受けていますか? アスベストの病気は、それを吸って数十年後に、しばしば突如現われます。それを早期に発見するためにも健康診断は正しく受けなければなりません。 レントゲンは直接撮影で 粉じん職場で働く人に会社は、レントゲンの直接撮影をしなければならず、またレントゲンで異常があれば肺機能検査などの「じん肺健診」を受けさせなければなりません。その結果がたとえ[管理1]であっても、きちんと労働者に通知しなければなりません(じん肺法)。 間接撮影では写真が小さく初期のじん肺の診断は困難であり、しかも直接撮影より被ばくが多いとされています。 退職後も健康診断を アスベストによる病気は退職後に起きることが少なくありません。私達は年2〜3回の健康診断を勧めてきました。最低年に1回は、じん肺のチェックができる胸部レントゲン写真や肺活量などの呼吸機能、かくタン検査などの健康診断を受けましょう。 5.造船の街からの警鐘 1994年、横須賀のある造船所に1947〜71年の25年間にボイラーや断熱の職に半年以上就いていた190人の退職者を疫学調査をしました。 死亡原因 疫学調査の対象190名中、亡くなった方97名の死亡診断書による。 15%がアスベストで死亡 この疫学調査で対象となる190名を追跡したところ、すでに97名の方が亡くなっていました。死亡の原因は、97名中10名が肺ガン、3名がアスベスト肺、1名が悪性胸膜中皮腫でした。実に約15%がアスベストによる死亡だったのです。 死亡する割合を一般と比較すると、肺ガンで2倍以上、悪性中皮腫は34倍、じん肺も55倍にのぼることが分かりました。アスベストを多く吸った、わずか190人の方を対象にした調査でこの結果です。 医師からじん肺と告げられた 疫学調査の対象190名申、アンケートに答えた生存者71名による。 60%がじん肺 一方、アンケートに答えた71名の生存者のうち、医師からじん肺があると告げられた人は60%を占めました。じん肺が発病するのは、やはり大体60才前後でした。 80才で発症した人もいました。さあこれからゆっくりできると思った頃、みなさん病気になっているのです。 このような調査だけでは、死亡したときの病気しか考えないので、じん肺で長年苦しんでも心臓病で亡くなる人もいるし、本当の被害の実像は分かりません。そこで私たちが行なった病理調査の結果を見てみましょう。 肺組織を調査 造船所で勤務中あるいは退職後、亡くなった方72名の肺組織を調べた病理所見。 病理所見では86%がアスベスト関連 長年造船所に勤務して、勤務中あるいは退職後に亡くなった方72名の肺の組織を顕微鏡で調べた結果、全く所見のない人はわずか10人(14%)でした。アスベストに関連する痛気がある人は62人(86%)もおり、中には重複した所見のある人もいました。病理学的診断では、さらに多くの被害を明らかにすることができたのです。 最盛期には全国で30万人を越えた造船所労働者の、退職後の健康が気がかりです。
粉じんをブロアーで吹き飛ばしてきれいにしたつもりが、実はかえってまき散らし、多くの労働者をアスベスト被害に巻き込んでいます。中途半端な対策では逆効果です。 隔離が原則 工場内では上の図のような粉じん作業の部屋を設け、そこに局所排気装置をつけ十分な性能を保ちます。 船内の場合は構造が複雑で、隔離は簡単ではありませんが、新造船なら配管などの早期儀装の装着箇所を一定にすることで解決できます。 休日に 修理船などで場所を限定するのが困難な場合には、粉じん作業と他の作業の時間をずらします。 イギリスヤアメリカで広まっている、修理船でのアスベスト除去作業の、一つの原則は「大規模な除去作業は、週末や休日になるように、作業計画部薯が調整する」というものです。
やむを得ず、船内で断熱材除去及び装着作業が行われる区画には、完全防備の作業者のみ入り、他の作業者の一切の進入禁止は諸外国では常識になりつつあります。 その後に、やはり完全防備の作業者が、高性能フィルター(HEPAフィルター)付の真空掃除機で徹底的に掃除をします。そして最後に安全課が区画内外の断熱材の濃度を至急測定し、許容濃度以下になるまで他の作業者の進入は許されません。 グローブバック法 図に示すのは、アメリカ海軍などで行われている、グローブバッグ法です。小規模なアスベスト除去作業で使われるこの方法はすでに日本でも多くの業者が室内でのエアコンの清掃に応用しています。
さまざまな職種、環境や立場の違いはあっても、アスベストによる被害を今後少なくするためには力を合わせて取り組む必要があるのではないでしょうか。 1 アスベストを拡散させるな 職業性ばく露の対策は進んできてはいますが、中小企業をはじめ、まだ十分ではありません。それに造船所、自動車、発電所、化学工場、清掃工場、水道管など過去に作られたものにはアスベスト製品がそのまま残っており、その修理・補修作業を通して職業性ばく露が続いています。 また現在でも吹きつけ以外のアスベスト建材は禁止されていないので、建築・解体現場でもアスベストが飛散しています。建材を切断・加工するときやビル解体のとき、また建材が劣化してもアスベストは飛散し、作業者がばく露することはもちろん、環境へ拡散し被害が拡がっているのです。 大気汚染防止法や吹き付けアスベストの解体除去作業の届出など、対策はなされてきましたが、アスベスト建材の除去作業などでは不十分な規制しかないのが実状です。
会社は、在職者にはもちろん退職者にも、アスベストを吸った可能性、長い潜伏期の後にどのような健康障害が起きるか、どういう健康管理が必要か、健康管理制度や労災補償制度などについて十分伝えるべきです。 横須賀市のある造船所では、この数十年の退職者約1万人に対し、これらのことを紹介するパンフレットの送付を開始し始めました。 これらの対策が可能になるには、会社の安全担当部門が、管理部門や作業計画部署などに対してアスベストの危険を十分認識するように教育を徹底して行なうことが不可欠です。一部の作業者が危険を感じても、組織は動かないからです。次いで作業者がアスベストの危険性を十分理解するために、ビデオなどでの学習も必要ですム 労災補償制度に関してはご本人やご家族も、また医療関係者にとってもたいへん難しいものです。重い病気の夫を抱えた高齢の女性が、慣れない法律上の書類を持って、医療機関や会社や監督署のはざ間で涙するのを私はしばしば見てきました。それにしても行政の方は被災者・痛院・会社に、分かりやすく制度を紹介し、適切にアドバイスを与え、関係者の負担の少をい制度になるように一層の努力をしてもらいたいものです。 現在、この『アスベスト読本』の発行者をはじめ、全国各地で労災職業病センターなど民間非営利団体で、家族の相談にのり、支援していますので、ぜひ活用して下さい。
「常時粉じんを吸っているわけではない」ために、在職中の健診がなされない業種も多いのです。健診を義務づける作業の指定を拡大することが必要です。 レントゲンで一定の所見がある人のために健康管理手帳制度ができました。しかしこの手帳で受診できる健診指定機関は、各都道府県に数カ所に限られています。手帳の交付を受けるのは、退職後の高齢者です。現在通院している地元の医療検閲では受診できず困ったり、手帳はもらっても指定医療機関が遠い、といった混乱が起きています。健診指定医療機関を届出制にし、十分な研修を保証して、数を増やすことが必要です。またレントゲンで一定の所見が必要という要件をはずし、一定期間ばく露を受けた方すべてに手帳を交付すべきです。 4 地球レベルで 現在、日本国内のアスベスト使用の90%を占める建材は、より害の少ない代替品があります。造船などの高圧蒸気関係などにも代替品があるのですから、EU 諸国に続き、日本でもアスベストの全面禁止ができるはずです。 ただし多国籍企業化する現在、ある国でアスベストを規制すると、別の国で輸入が増加する事態も懸念されます。韓国や台湾での被害が報告され始めています。日本だけでなく地球レベルでの規制とばく露対策が必要です。 おわりに このパンフレ、ソトではスペースの関係で、療養上の詳しい注意、じん肺管理区分、労災申請の手続きに関してほとんど触れられませんでした。今回のパンフレットを発行した「じん肺・アスベスト被炎者救済基金」は、被炎者因体・医療機関・労炎職業病センターなどからなる総合的な相談機関です。疑問やお困りの点のある方はご遠慮なくご相談下さい。 パンフレ、ソトの作成にあたり、多くの方のご協力を頂きました。造船所の患者さんやご家族、労働組合、各地の労災職業病センター、医療健診機関、被炎暑の支援団体、10年間の調査を支えてくれた安元宗弘氏をはじめとする横須賀中央診療所のスタッフの方々…、お世話になったすべての皆さんに深く感謝します。 著者
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