階段ピラミッド・コンプレックス入り口で
後方に柱列廊下が見える
両側に柱の並ぶ柱列廊下
深い謎の竪穴 コンプレックスの中庭で
後方が柱列廊下

ジェセル王のピラミッドはピラミッド・コンプレックスが良く残っている。
東西277m、南北545mの周壁のなかの中央に階段ピラミッド、葬祭殿、神殿などが配置されている。

入口を入るとまず柱列廊下ある。両側に並んでいる柱は、独立して立っているのではなく、壁についており、円柱の原型と考えられている。
柱廊の途中に偽扉があり、柱廊を抜けると右手に階段ピラミッドを望む広い中庭にでる。

左下の写真は中庭の片側中央にある深く四角い謎の竪穴である。
その目的はハッキリしていない。 ジェセル王の息子の墓、あるいわ王のカノポス壷(ミイラ製作時に摘出した内蔵を保存する壷)を収めた所か、などといわれている

ピラミッドの歴史の中で、初期の段階のもので、その後に出来た多くの石造りの、巨大ピラミッドや神殿の先駆けであり、手本となったものである。

そのような観点に立って、このサッカラの遺跡群を眺めると、またひと味違った思いがする。

ピラミッドの歴史の変遷だけをみても、一生かかってしまいそうである。

次話へ