私 瀬良譲二は 仕事で中東、アフリカを中心におよそ90ヶ国、世界の約半分を訪問し、いろいろな体験をしてきました。 それは命にかかわるもの、 およそ日本人が行かない異国の街で行方不明者とされかかったり、軍事独裁者の国でつい最近革命やクーデターがあり前元首が追放や行方不明となったりして新体制になったばかりの国でのこと。 初めて見聞する奇妙におもわれる風習や文化。想像もできない巨大な自然の景観に接したときの身震いし、涙が自然に流れるような感動を覚えたこと。 異邦の地で一人途方に暮れたとき現地の見知らぬ人に助けられ人の情や温かさ優しさを感じたこと。 また少年時代に想像したまるでアラビアンナイトの世界に迷い込んだと思うような街並みに足を踏み入れた時のこと。 荒涼とした砂漠の中に訪れる人もなく石造りの壮大な都が今はただ朽ち果てたままひっそりとたたずみ、そのはるか向こうの砂漠の地平線に真っ赤な夕陽が静かに沈んでいく光景におもわず胸がじんときてしまったこと。 その国の機密事項や軍事機密に図らずも接してしまいあわてて逃げ出したこと。 アラビア語や東アフリカのスワヒリ語、西アフリカのフランス語、など言葉の問題で苦労したこと。 イスラム教のこと。 イスラム教に基づく風習や生活習慣のこと。 断食月のこと。 アラブ人やアフリカ人とのビジネスのこと。 ホテルでのトラブル、ローカル空港での飛行機の事故、航空券の予約や確認のでたらめさ。 予測不能なテロ活動や各地での戦乱。治安問題や暴動、クーデターや革命にいつ遭遇するかもしれない危険と、流れ弾の恐怖を感じたこと。 ベイルート - ダマスカス − アンマン − バクダットを現地のタクシーで何度も行き来したこと。 アフリカ奥地のジャングル走破や猛獣との接近遭遇、マラリヤや風土病の予防や治療などなど。 ハイレベルなものから珍談、奇談にわたる実にさまざまな数限りない体験を元にした話を写真を添えてお伝えしようと思っています。 探訪録のペースは長い話、短い話いろいろ織り交ぜながらアラビアンナイトの千一夜物語にちなんで、1001話のシリーズにしたいと思っています。出来れば1ヶ月に2〜3回のペースでアップロードする予定です。 どうぞ長いお付き合いをお願いいたします。 |
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