草原をさすらう、4頭の”ライオン”たち |
車を通り越して、さすらいゆく | 車の右手の方から4頭が |
草原をさすらうように、移動する4頭の雌ライオンたちを見かけた。 アフリカの大草原といっても、時により、場所により、草原がオールグリーンのときもあれば、茶っぽく枯れかかっているときもある。 枯れかかった大草原を、大草原をかき分けながらゆっくりと歩く姿は”草原のさすらいのライオンたち”のように見えた。 本来、ライオンは百獣の王として、動物の世界に、精気あふれる精悍な気迫と行動で君臨し、他を寄せ付けない位の高さを示すイメージがある。 しかし、この4頭はどうもそのようには、思えなかった。 まるで、マントを背に、寒風の中を背中を丸くして、仕込み杖を手に歩く ” 座頭市 ” か あるいは、マカロニウエスタンの孤独な” さすらいのガンマン ” のようである しかしよくよく見ていると、そうでもないようにも見える。 |
|||
|
|||
通常、ライオンは、雄、雌と子供たちのファミリータイプか、一頭か、数頭の雄のはぐれライオンか、雌と子供たちの母子タイプか、が多い。 しかし、この4頭はいずれも雌であり、雌が集団で良くやるハンティングをしている風でもない。 雌ばかりの特別な仲良しグループなんだろうか。 人間ではあるまいし、まさか、特殊な間柄の4頭でもなさそうだし、なにか、特別な利害関係で結ばれた4頭なんだろうか。 それとも、雄に飽きた、有閑マダムなんだろうか。 ん〜ん、わからない・・・ |
次話へ |