獲物(ヌー)を傍らにゲームと飽食に
満足のライオン
ゲーム(獲物)を捕まえ、かぶりつく
ライオン


ケニヤのサバンナ大草原を
走りゆくキリンの群れ
車より地上に降りて見る
(サファリでは危険のため地上に立つことは絶対禁止であるが、唯一許されている場所)

サファリーはサファリーゲームリザーブ(Safari Game Reserve)の略である。
直訳すれば「野生動物保護区」である。 ときに、Game Park.(野生動物公園)とも呼ばれる。

そもそもGameとは、猟の” 獲物 ”である。
太古の昔から、人間は野生の動物を捕獲して、これを食料として生きてきた。
従って、まず獲物がいなければならない。 次いで、これを捕獲しようとするが、うまく捕まえることができず、逃げられてしまうかもしれない。

それどころか、逆に動物に、傷つけられ、殺され、時には食われてしまうかもしれない。
そこに、命がけの動物との攻防、駆け引き、戦いがあり、勝利と負け、喜びと失望という大きなリスクが生じる。 これがゲームである。

これは、人間と動物との間だけではなく、動物同士にしても同じことである。

この様相が、いま私たちが日常使用している「ゲーム」の様相に通じるものとして、本来の” 獲物 ”という意味よりも、「駆け引き」や「試合」というように使われている。


このページの写真は、まさに動物たちの命がけの” ゲーム ”である。


最近などは「マネーゲーム」や「コンピューターゲーム」などと、時代と共に、その意味は大きく変わっている。

かってフランス映画で、魅惑的な女優カトリーヌ・ドヌーブが主演する映画に” 獲物の分け前 ”というのがあった。

なんとも、いろいろなことを想像させる、意味深長な題名である。

ヌーの大群 忍び寄るライオン
ライオンも背中は、寂しそう 無人の小屋からゲームを見る

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