サバンナの嫌われ者  ハイエナ
ヌーの首をくわえて逃げるハイエナ じゃれあうハイエナ

ハイエナの姿は犬に似ているが、前肢が下肢より長いため、歩いたり、走ったりする姿が奇妙である。

体長約1m、体重50kg。 体の模様はまだら(ブチ)状のものが多い。
性格は狡猾で、狡賢く、悪知恵を身につけ集団で行動し、弱い者を重点的に攻撃する。

まるで、ヤクザか、暴走族みたいなものである
ハイエナは「屍肉」や「腐肉」をかまわず、むさぼり食うことでも知られている。

屍肉や腐肉があると、その匂いを嗅ぎつけて現れてそれを食べる。 サバンナの掃除屋とも言われる。

この辺が、その姿と相まって、「サバンナの嫌われ者」と言われる所以であろう。

しかしながら、サバンナでは強力な集団である。
時として、ライオンとも争う。

但し争い方は、ハイエナは5〜10頭。ライオンは1〜3頭ぐらい
。まず、数で圧倒的優位に立つ。
互いに相手をかみ殺すというのではなく、獲物の奪い合いである。

ライオンが捕った獲物を、多数のハイエナがよってたかって挑発し、ライオンがハイエナを追い払うため獲物から離れた時に、別のハイエナが獲物をくわえて逃げていくという作戦である。

逆に、ハイエナが捕った獲物をライオンがハイエナをその巨体で脅かして、獲物を横取りすることもある。

どっちもどっちである。

下の写真はハイエナが横になっているライオンにチョッカイを出している珍しい光景である。
どちらも2頭づつ。

ハイエナ と ライオンは常にサバンナの宿敵である。
右下の写真は、腐肉、屍肉を漁っている、「ハイエナ」と「はげワシ」の集団である。

「類は友を呼ぶ」というが、嫌われ者同士の集いである。

人間世界でも、こんな光景が時々あって、
     ” あー、いやな渡世だなー ”

ライオンにもちょっかいを出す、嫌みなハイエナ
( ライオン2頭 対 ハイエナ2頭
 )

ハイエナの狩りの前のフォーメーション
( 50〜100m間隔で配置につく )
腐肉を漁る、嫌われ者同士の集い
( ハイエナと、はげワシ )

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