サバンナのスプリンター  チーター
チーターファミリー
一カ所にまとまっている珍しい光景
くつろいでいるチーターファミリー
立ち上がって、遠方を駈ける動物を狙うチーター

サファリーでは、野生のいろいろな動物やその行動を見ることができるが、チーターは、なかなか見ることができない。多くのサファリー見学者の中でも結局、一度も見ることが出来ずに帰ることになる人も少なくない。

昔は、数万頭のチーターがいたが、その性格と生活行動から数が激減し、今では数千頭となり、このままでは絶滅の可能性もでている。

チーターの外見的な特徴は顔の目の下に縦に引かれた黒い線とスリムで長い足を持ったしなやかな体型である。 一目でチーターとわかる。

日本のロック歌手で顔にチーターと同じように目の上下に縦に線を引いている人がいる。この隈取りを見るたびに、チーターを連想します。

チーターは、サバンナのみならず陸上界の俊足ナンバーワンであることはよく知られています。 
100m3.3秒、時速120kmである。俊足の源泉は長い足と付け根の発達した筋肉。走るときは足の爪を出したまま走るので、これがスパイク代わりとなり、猛ダッシュが出来るのです。

しかしチーターにも泣き所があります。 猛ダッシュの出来る距離です。
残念ながら、約500m、 15秒位なのです。

従って、逃げる動物は、何とかこの距離をかわしきれれば、逃げ切れる可能性は大きくなります。

動物たちはこのことを知っており、ダッシュの効かない柔らかい地面や湿地帯へ駆け込み、振り切ろうと試みます。

また、チーターは獲物を一頭に絞り、遮二無二それを追いかけます。途中ですぐ近くに別のよい獲物があっても変更しないのです。 もっともこれは、ダッシュが効いていて、そう簡単に路線変更できないのかもしれませんが。

結局、獲物に逃げられてしまうことも、多いのです。もっともチーターも学習して、集団で狩りをすることもありますが。

こんなところが、年々チーターの数が減っていく原因の一つとも言われています。

小顔で、スリムで、柔らかくしなやかなチーターはどこか野生の貴婦人といった、ノーブルな雰囲気を持っていますが、現実世界は厳しいものです。

どこか人間に似ていて、悲しいところもありますね。  

団結しているチーターファミリー チーターのストレッチ

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