クフ王の大ピラミッド群とラクダ乗り    ピラミッドとスフィンクス
ピラミッドの石はこんなに大きくゴツゴツ   カイロ郊外に何気なく位置している

は人間の頭、獅子の体に翼をもつ怪物。スフィンクスは旅人に「朝は四つ足、昼は二つ足、夜は三つ足のものは何か」となぞをかけては殺していたが、悲劇の王オディプスに謎を解かれて自殺し石となった。

スフィンクスは王や神の権力の象徴として、神殿や王宮、ピラミッドなどの入り口に置かれ、それらを守る守り神となった。

ピラミッドを見てまず思うのは、宗教的意味合いや幾何学的美しさ、それらをじつげんするための物理学や数学、建設技術よりも、神と位置づけられた王の強大な権力と無意味なまでの巨大なエネルギーの消費、いや浪費に走らせたものは一体何だったんだろうか。

ピラミッドはファラオの死後の世界、この世への復活、遺体のミイラ保存だけでは、思いめぐらしきれない。
ピラミッド建設の動機と建築物としての謎はますます深くなるばかりである。

  なにか寂しげに佇むピラミッド   石積みを中間距離で見ると

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