ローマ劇場の最上段に立って、往時を偲ぶ
後方に、ローマ時代の円形劇場が見える ローマ劇場の回廊で
誰もいないローマ劇場の観客になって

昔の人は、どんな思いで・・・
ローマ劇場の入り口
アンマンは、2世紀頃に大ローマ帝国が、地中海沿岸に多数建設したローマ都市の一つである。

名付けられた ” フィラデルフィア ”として、ローマ時代は繁栄した。
「フィラデルフィア」といえば、まず、頭に浮かぶのは、アメリカの東海岸のペンシルバニア州にあるアメリカにとって歴史的な「都市」の名前であろう。
今から200年前にアメリカがイギリスから独立するとき、高らかに「独立宣言書」が読み上げられたのも、初めてのアメリカ憲法が発布されたのも、「フィラデルフィア」であった。

だが、フィラデルフィアはアメリカの専売特許ではない。

本家は、遠く、2世紀に、ここヨルダンが発祥地である。

ちなみに、ヨルダンには、小豆色のパッケージの「フィラデルフィア」というタバコまで売っている。

ローマ時代に建設された、建築物の一つで、現在まで永く保存されているものの一つに「ローマ劇場」がある。

照りつける太陽と青空のもとにすっくとある、ヨルダン最大の円形ローマ劇場は圧巻である。

規模も大きく、6000人の収容力がある。
現在でも6000人が座れる円形劇場などは、ちょっとお目にかかれないのではないだろうか。

これすなわち、往時の大ローマ帝国の国力が、いかに強大で、同時に、いかに繁栄していたかの歴史的証明である。

ここは、今でも、コンサートなどに使用されている。

ヨルダンには、しばしば訪れるところであるが、アンマンで「フィラデルフィア」に接することになるとは思わなかった。

  歴史は意外なことをしてくれるもんだな〜 
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