イスラム寺院特有の高い尖塔と
ドーム型の屋根のシルエットが美しい
イスラム寺院の前にたたずむ
イスラム教はマホメッドによりおこされた世界の3大宗教の一つであり、その教義、生活規範、戒律、文化学問、等々独特のものをもっている。パキスタンはイギリスの植民地インドから第2次世界大戦後独立するとき、イスラム教徒を中心にインドの両側にあるバングラディッシュ、とパキスタンが独立したものである。

 古くはギリシャの若き英雄アレキサンダー大王がインドまで攻め入ろうとしたとき、現在のパキスタンを流れる大河インダス川迄来たとき熱病に倒れ(一説には毒殺ともあるが)遠征軍は引き返した。このようにパキスタンはインドのヒンズー教や仏教、中東のイスラム教、イランの宗教などが入り交じる中で、イスラム教国として確立されてきた。

 従って、政治、文化、生活様式等は現在イスラム教国家として統一されている。イスラム寺院は高い尖塔とドーム型の屋根を持つ独特の景観を呈している。

また、内部は非常に細工の細かいモザイクタイルをアラベスク風に貼り付け、木部は細かな彫刻が施されている。それらにはストーリー性があり、文明の様子を伺い知ることが出来る。古き時代に、多くの人々の労力と、高い建築技術が示されている。当時の大藩王の権力と富の大きさにも驚かされる
                
寺院内部の極彩色は
タイルをモザイク状に貼っている
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