カイロの夜の紳士達
       ナイル川沿いのナイトクラブで
   左上:フィクサー 右上:陸軍大佐
右下:現地エージェント
カイロは国際都市である。 しかもピラミッドの昔から文明と文化を誇りアラブ世界の盟主として位置づけられてきた。

パレスチナ問題で政治的、軍事的に深刻な状況の中、いち早く、アメリカの仲介でイスラエルとの和平協定を締結するなど、世界の列強の中、またアラブ世界の中で、微妙な国際感覚を発揮している。

アラブ世界はパレスチナ問題から反イスラエルであるがその中でサウジアラビアとクエートが親米反イスラエル派とするなら、エジプトはアラブ世界とイスラエルとアメリカの3つのカードを巧みに操作している。

かかる状況から世界の各方面の勢力が進出し、人、金、諜報、謀略、工作等あらゆる事が行われる。
当然、昼のこと、夜のことがある。
国際都市には全てつきものである。

エジプトはかつては、英米が勢力をはり、東西冷戦時代にはソ連の影響も強かった。 ここにも力の均衡と綱引きがあった。

国際都市カイロは大きく、何でもありである。
酒も、ダンスも食べ物もその他何でもありの世界。

ビシネスは昼も夜も行われる。

「歴史は夜作られる」とは誰かが言った言葉。

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