黄昏時のカイロ ナイル川とカイロの遠景
ホテルの部屋より見えるナイルの夜景 ナイル川とカイロ市街に沈む夕陽

何処の街でもそうであるが、遠い異国の地で一人で迎える黄昏時はその街の景色を見ているとき、昼間の喧噪が一瞬嘘のように静まり返り、ポッカリ空いた空間に一人立っているようなそんな錯覚を覚え、物悲しい気分になることがある。

カイロは大都会で、人や車の数もやたらに多く、その喧噪さはどこにもひけをとらない。
積極的に事ごとにあたらないと、埋没されそうになってしまう。

写真はナイルヒルトンホテルより見た黄昏時と、部屋から見たナイル川の夜景である。
部屋の直ぐ前のナイル川の中央に噴水があり、昼間も時々噴水しているが、夜間は七色のカクテル光線で映し出される。
黒い川面に七色の光線が反射し、ナイルを美しく彩る。

ナイルヒルトンはナイル河畔の良い場所にあるカイロでは歴史のあるホテルである。
部屋から見るカイロの夜景は夜の闇が全てを覆い隠し、街の無数の灯りだけが目に入り、ナイルの流れと相まって美しかった。

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