子供から大人まで、勢揃いしてくれた” マサイ族 ” |
マサイ族の部落の入り口 | マサイ族の勇者たち | |
マサイ族の人達と | カラフルなマサイの衣装 |
ゲームドライブの途中、マサイ族の部落を訪れた。 子供から大人まで一列に並んで、出迎えてくれた。 写真や、映画ではよく見るが、実際に目の前にすると、予想以上に、赤の原色を多用した独特の民族衣装は、まさに” 赤い戦士 ”である。 |
|
ケニアとタンザニアにまたがる広大な草原サバンナに分布する牛牧畜民である。 人口は約90万人とも言われる少数民族である。 長身、長い足、贅肉のないスリムな体型、高い鼻、皮膚は淡〜濃褐色である。 生計は牛牧が中心で農耕は行わない。 一夫多妻制であり、長老は今でも1〜5人の妻を持つ。 女性の地位は低く、女達は20kgの薪を集め、乾期にはライオンの住む草原を10km以上も歩いて水をくみ、その上で家事、育児などの重労働を強いられる。 |
|
マサイ族の印象は、なんと言っても“赤い戦士 ”である。 「マサイの男はライオンを殺さなければ一人前とは認められない。」 真っ赤なマントのような、マサイ独特の衣装を風になびかせながら、大草原を悠然と、しかし、ひょうひょうと歩く姿は大草原の「 赤い戦士 」である。 マサイの男は成人の年齢になると、親から一本の槍を渡され、「この槍でライオンを殺してこい。 殺した証拠にこの槍に、殺したライオンの血を塗ってこい。ライオンの血はすぐわかる。それが出来ぬうちはここに戻ってきてはいけない。 たとえ何年かかろうとも。」といわれる。 赤い衣装を風になびかせながら、槍一本を右手に持ち一人ひょうひょうと草原に向かうマサイの若者の後ろ姿が目に浮かぶ。 かなり以前になるが、私は、これに似た映画を見たことを覚えている。 |
|
私はケニア、タンザニアで、相当数のサファリーをしてきたが、鉄則の一つにサファリー中は「車から降りないこと。そして管理されているホテルの敷地から外へでないこと。ホテルの敷地内であっても、テントキャンプは、夜間は動物が入り込むのでテントから外へ出てはいけない。」と言われてきた。 現地人も同様である。 マサイ族は別格である。 昼間、キャンプから草原の動物たちを見ていたとき、ライオンが歩いてきた。 驚いたことに、その近くを、槍一本を持った「マサイの男」が何事もない雰囲気で、ひょうひょうとライオンの側を歩いていく。見ている方が、ハラハラ、ドキドキ、危ない、速く逃げろ と叫びたくなるような緊張感を持った。 現地人の案内人は涼しい顔。 ライオンはマサイ族の勇敢さと、怖さをよく知っている。ライオンから決して襲わない。 それどころか、ライオンがマサイ族を避けて通る。 ライオンはどうしてマサイと解るんだ? それは、マサイ族の匂いと、槍と、衣装だ。 草原では、マサイ族は全く自由なんだ。 それ以上はライオンに聞いてくれ。 と こんな光景を、数十回のケニヤ訪問中に、数限りなく見てきた。 アフリカの大草原は動物たちと、マサイ族のためにある 草原の勇者、マサイ族に敬礼 |
マサイ族の住居。 なぜか、家の前は子供ばかり 未来の戦士たち |
||
昔ながらのマサイ族の家ですね。 家の外も、中も、殆ど何もない |
マサイ族の家の中へ入る。 天井が低く、中は昼間でも相当暗い |
出迎えてくれたマサイ族 | どうもごちゃごちゃしてますね |
次話へ |