” カラチ一番星 ”風に・・・ちょっと違うかな
カラチトラック野郎のご一統様 延々と続く、トラック野郎

1. 何処の国にもトラック野郎はいるものだ。日本でも大型トラックに電飾をほどこし、バンパーその他をメッキでピカピカにし、ボデーには芸術的?妖艶な浮世絵を描き、男気のセリフを書き込み、運転席にはお気に入りの女優の写真貼るといった具合に。

 映画では菅原文太演ずるトラック野郎が一世を風靡し社会現象となったことがある。カラチも同様で、トラックを持っていることは財産家の証であり、ステイタスでもある。意気がりたくもなるのである。それに自分のトラックはこんなに美しく立派だと荷主への宣伝効果もねらっている。
私はいつも彼らを「カラチ一番星」の兄い、と呼んでいた。


2. トラックの飾り付けは想像を絶するほどケバイ。インドの仏教寺院風でもあり、アジアのオリエント風でもあり、ただやたらとケバケバしい。フィリッピンのマニラでのジープを改造したジムニー化粧の比ではない。ただただ派手派手しい。

 かっての日本のトラック野郎と同様、全財産を投入しての改造ぶりである。もしインドかパキスタンの映画を見る機会があればそこに出てくるトラック群が「カラチ一番星」である。


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