手前はフォルクスワーゲン
後方は昔の日本のミゼット
手前は大型乗用車
後方はラクダ荷車、や馬の荷車

 カラチの道路は人と、四輪自動車と、三輪自動車と、ラクダ車と、牛車と、馬車と自転車車と、オートバイ、そして英国風の二階建てバス、が混在して走る。
何でもありの道路状況。

四輪自動車は最新のベンツから30〜40年前の世界中のあらゆるタイプの博物館から引っぱり出してきたかと思うような超中古車。
数十年前に日本で流行ったダイハツの三輪ミゼットがタクシーになっている。大通りは道幅も広く3車線はある。

 そこをベンツ、ラクダ車、牛車、三輪ミゼットタクシー、超中古車そして人がごしゃごしゃになって走っている。誠に不思議な風景。人の数も多い。

昔から人口の多いのは、エジプトのカイロであり、ひと目800人、つまり一つの目線の中に800人がはいると言われるが、ここも全く同じである。

 ここは200年以上にわたるイギリスの植民地支配により様式こそ英国風とインド風が混合した独自の様相を呈しているが人口ばかり増え、国力は大部分の貧しい人々とごく一部の富裕層とから成り立っており、かっての藩王つまり

 マハラジャが財閥を形成し経済をを支配している。戦前の日本のようにおよそ10の大財閥が国に大きな影響力を持っている。その結果、道路をベンツがハイスピードで走りラクダ車がのったりのったりと大通りを一緒に走ることになる。

ラクダ荷車 こっちも  ラクダ荷車

日本の戦後は馬が牽く車であったが、中東はラクダが主役。

ちなみにラクダが一番多いのはアフリカのスーダン。
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