セネガルの海をひとり飛ぶカモメ 大西洋に突き出た岬
丘の上は旧総督府

セネガルは砂漠と海が同居している。
内陸は砂漠、反対側は大西洋の海風の吹く海岸。
砂漠を旅してきた者には、海はオアシスのように感じられる。
砂漠があるから、海が懐かしく、慣れ親しんだ海のように思えてくる。心と体の渇望を満たし、いやしてくれるように。

そんなとき、海岸を飛ぶカモメを見ると、大空高く、自由に飛んでいきたいと、自分をおきかえて、じっと見上げている自分を発見することがある。

カモメと海は海辺ではよく見る光景ではあるが、置かれた環境で、自分を投影し、見方が変わってくる。

日本でも以前「カモメのジョナサン」という本が多く読まれたことがある。
カモメにはカモメの思いがある。 当然のことであるが。

厳しい環境であればあるほど
カモメと海は、どこえいっても、心に絵を書いてくれる。

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