大西洋上のゴレ島 ゴレ島の遠景
ダカール側から見える
ダカールの港からフェリーで
乗船者は現地人と白人のみ
大西洋へ向かう船は
ゴレ島より出航する

ダカールの東方4kmの海上に、長さ900m、幅300mの小島、ゴレ島がある。その歴史は興味深い。
ゴレ島は1444年にポルトガル人の手により調査され、次いでイギリス、オランダの支配を経て、1677年フランス領となった。
その後、何度かイギリスと領有を争った。それは、この島が戦略的に重要な場所だったからである。

つまり、奴隷運搬船にとって、ここは大西洋航海の最後の停泊地だったのである。
奴隷売買が中止になった1815年までに、おびただしい数の奴隷が、この島の収容所を経由したはずである。

白人による奴隷貿易によって、西アフリカからアメリカ大陸へ連れて行かれた黒人奴隷は推定400万人ともいわれている。
・北アメリカへは大規模プランテーション経営のため
・カリブ海諸国へは砂糖プランテーションのため
・中南米へは鉱山労働者として輸出された。

ゴレ島へはダカール駅の近くのフェリー乗り場から、ほぼ毎時1本の便が出ている。

ゴレ島は現在、ユネスコの世界文化遺産となっている。

次話へ