上の青い看板には「医療診療士」と書いてある。 ここが街の「医院」 街ゆく人は皆、背中に大きな布袋を
背負っている

カブールは首都であり、大きな病院がある。しかしながら、そこを利用できるのは限られた人だけである。多くの人達は昔ながらの医療の世話にならざるを得ない。やはり何処の街にもその地域、経済力、習慣に沿ったやり方が存在し、成り立っている。

街で見かけた医療関係者の家はごく普通の家で、どれだけの医療用の道具があるのか、薬はあるのか分からないが成り立っているところを見ると、結構街の人には感謝されているのであろうと思われる。

街の様子や、人々の暮らしぶりを見ていると中世に舞い戻ったような思いにさせられる。何が何でも全てを欧米式の近代的なものに合わせようとしてもそれは可成りの無理が生じてしまいそうである。 やはり、「郷に入りては郷に従え」であろう。 そうかなとも思うが。

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