バザールで大人に混ざって
商売する少年
商店街の一角で物を売る少年達
貧しい国は例外なく子供が多い。親は自分の稼ぎだけで多くの子供達を食べさせていくのは厳しい。貧しい国では子供は貴重な働き手である。子供も働かなければ食べていけない。否応なく働らいている。
遊んだり、バカなことをやっている暇はない。

商品は大抵の場合、果物か雑貨である。タバコもよく売っているが、気おつけないと、大人に取られてしまう。リスクと折衝ごとがついてまわる。子供の時から実践で鍛えられるので、大人になったときには、可成りの商人になっている。

もともとシルクロードのルート沿いの人々は生まれながらの商人なのである。駆け引きやあらゆる困難に対応しなければ生きていけない。平和などこかの国とはおおいに異なる。


また内戦の続くこの国では親が死んで子供だけが残されることも多い。必然的に子供は自分で働き生きていかねばならない。親の死んだ時の状況から、政治がらみの戦場へ身を投じる少年も出てくる結果となる。

世界の一角での現実の姿である。
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