非常に古い墓地トゥーム どのくらい古いか解らない
墓地も遺跡の一種か 風雪にさらされ、乾ききって
崩れそうな墓地

パキスタンを流れる大河インダス川は、古代の4大文明一つ「インダス文明」を育んだ。  (紀元前2000年頃。 古代エジプト文明と同じ頃)

カラチは、その河口近くにあり、インダス文明の繁栄を現代に伝える代表的古代都市「モヘンジョ・ダーロ」は、ここを遡った上流にある。
(カラチの北、約300km)

インダス川流域に栄えたパキスタンは、古い国故、永い風雪に耐えてきたものがある。

カラチからハイデラバードへ行く途中、道路から少し入ったところにある墓地へ行った。

墓地の英語訳はいろいろあるが、彼らは”Tomb” (トゥーム)と言っていた。 (普通に使うGraveの雅語。 特に、graveの上にある墓標、墓石をいう)

古代の遺跡のような墓地であった。

墓地には位の高い、王侯貴族風の彫刻を施した、高さのある立派なものから、土を盛り上げ、周りに石を並べただけのものまでいろいろある。

しかし、ここに葬られるだけでも、かなりのものだったと思われる。

古さは、案内してくれた現地人にも解らないという。
新しいものは無いという。

世界の墓標、墓石はいろいろあるが、一風変わった、独特の墓標・・・
墓石を眺めながら、古をしばし偲んでいた。

 寂しくたたずむ ”墓標”は、一体、何を伝えようとしているのだろう

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