歌手に客席のアラブ女性が手拍子
 アラブ音楽と共に盛上がるフロアー
ベリーダンサーは誰に媚びる
エジプト人ビシネスマンと フル編成のベリーダンスバンド

このクラブの客席には多くのアラブ人が見受けられた。
ここはカイロであるが、アラブ人といってもエジプト人とは限らない。
イスラム教の戒律の厳しいサウジアラビア、クエート、リビア、イラン、などのお金持ちは酒やその他が自由なエジプトやモロッコへ行き、自由に過ごす。

勿論ヨーロッパへ行けば、何でもありだが、アラビア語が通じ、口にあったアラブの食べ物が直ぐ手にはいり、価格がヨーロッパに比べて安いところというと、やはりエジプトやモロッコということになる。

このクラブも決して安くはない。現地の生活からすれば、普通の人はまず来られない。このような世界にお金と時間を投じる事は出来ない。

ところが、客席はお金持ち風の人、ビシネスマン風の人と共に、結構若いアラブ人の男女も多い。
資産家の息子と娘達が朝まで遊んでいるのだろうか。
それと有閑マダム風の女同士もいる。

もとより日本のクラブと違って、店が用意している女性は普通はいない。
同伴が殆どなので、いきおい女性客がやたら目につく。

アラブ女性の化粧は目鼻立ちのくっきりした立派な顔立ちに、さらに目を強調するアイラインを濃く描くので、何だかわけがわからなくなってくる。ひょっとしてプロかなと錯覚しそうになることさえある。

カイロにはこのようなクラブはいくつかある。
客はそれなりに入っている。観光客もいるが、主役はアラブ人である。

アラブの貧富の差は大きく、少数の富裕層はとてつもない資産を持ち、国民の大半は貧しい。中間層が少ない。
歴史的にこの構図は崩れていない。

ダンサーの身振りは大胆 演奏とプロ歌手の歌に誘い出されるようにフロアーで踊り始める

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