HID

説明編
1.HIDの
  概要 と特徴  
1)High Intensity Discharge (高密度放電)の略で、他に
 キセノンライト、ディスチャージなどと呼ばれている。

2)ハロゲンランプなどの一般的なバルブにあるフィラメントの代わりに
 発光管内にキセノンガスを封入し、約2万〜2万5千ボルトの高電圧
 をかけアーク放電を起こして光を発するランプで、光量が多いため明るく
 太陽光に近い白色のため、自然で見やすい投光が出来るのが特徴。
 フィラメント式とは発光原理が全く異なる。

3)フィラメント式のような断線がないため、長寿命。

4)消費電力が約35Wと一般的なハロゲンバルブの55Wに比べ少ないに
 もかかわらず、光量(明るさは)は2倍以上を得られる。

5)高電圧に変換する装置(バラスト、イグナイターなどと呼ばれている)が
  必要となりコスト高。
  また、発光体(バーナー)も高価である。
2.HIDの歴史 1)1992年ドイツで市販車に採用されるようになる。
2)日本国内で1996年にTOYOTAマークUにヘッドライトとして採用されたの
 が最初で現在多くの上級車を中心とした新型車に採用され始めた。
3.原理
(下図参照)
1)両端に高電圧をかけるとバルブの電極間に高圧パルスで放電が生じる。
2)電極間の電流によってキセノンガスが活性化し、青白い光を発生する。
3)発光管内の温度が上昇して蒸発したハロゲン化物が放電によって活性化
  し、白い光に変化する。
4.その他 1)点灯直後はキセノンガスの活性化が安定するまでの間、発光色は
     青っぽい色を放つが、10〜20秒程で白く変化する。

2)左右のランプは単独の変圧ユニットにより点灯するため、製造誤差等により
     安定するまでに時間差が生じる場合がある。

3)点灯、消灯の繰り返しにより寿命が短くなるので、信号待ちなどの短時間の
     消灯を要する場合などは点灯したままのほうが良い。

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