人びとのかたち

出版:新潮文庫
著者:塩野 七生

●近頃管理人、自分で本を買わずに同居家族が所有する本を読み漁っているようだな。
もっとも、合わせると1000冊に達するのではないかと思われる程度には本を所蔵している家族だからだろうが。
さて、この塩野七生は『ローマ人の物語』の作者である、と言った方が判るものも多いだろう。
地中海に魅せられ、地中海へ渡り、そして地中海に住んでいる女性だ。
なにより、その文章から伝わってくる、溢れんばかりの愛が良い。
清濁合わせて全て受け止め、愛している様が。

●話が逸れた。
さて、この本はその地中海の話ではない。
これは雑誌のコラムであろうか?集めたもので、映画の紹介である。
−−−少なくとも管理人はこれを評論の本だとは感じなかった。
著者自身が愛する映画−俳優も含め−を、感じたままに紹介しているといったところか?
文章を以って生活の糧としている人だけに、ただ思うままに書き連ねているわけではないのだろうが。

●この本最大の魅力はなんと言っても、「読み終わったときには紹介されている映画が猛烈に見たくなる」ことであろうか?
手元へ所蔵したい…、という欲望がふつふつと沸いてくる。
それほどまでに、読むものに「見たい」という欲求を掻き立てる内容となっている。

2006/6/4