『ゴーストハンターRPG02』
著者:安田均/グループSNE
発行:株式会社ホビーベース イエローサブマリン
●ファンの間から永らく再版を望まれていたRPGの改訂版である。
再版ではなく、出版社を変えての改訂版、という辺りが憎らしい。
ともあれ、純粋なホラーというジャンルが少ない国産RPGにおいて、このタイトルが復活したのは非常に喜ぶべき事であろう。
●システム自体はダイスとトランプカードとを組み合わせた…まぁ言ってしまえばさして珍しいものではない。
更にいえば、恐怖による発狂、というのは『クトゥルフの呼び声』から引き続くホラー物のオプションのような物だから、これも珍しくもないといえば珍しくもない。
だからと言ってそれが面白みがない事に繋がるかといえば、それは否だ。
焼き直しの何が悪い。良い物を模倣しても良いではないか。
……この『ゴーストハンターRPG02』はプレイヤーが恐怖を愉しむのではなく、分身たるキャラクター達が恐怖を味わう事をプレイヤーが愉しむシステムである、と私は確信する。
●舞台となっている時代背景も良い。
時は1920年代から1930年代。
時代は混迷気を迎え、アヤシゲな物が巷に溢れていた頃だ。
イギリスでは降霊会が流行り、アメリカでは刹那的享楽の時代を迎え、ドイツではナチスが台頭しはじめ、日本では震災からの復興による急成長があった時代だ。
『ゴースト』ハンターというタイトルではあるが、実際のところ相手にするのは怪異・怪奇現象である。
時代からもシナリオが作りやすいのではなかろうか?
●ただ、プレイに当たっては先に述べたとおり、これはプレイヤーが恐怖を愉しむのではなく、キャラクター達が恐怖に会うことをプレイヤーが愉しむのだ、と心得ておいた方が良いであろう。
というのも、恐怖というのは個々によって感じ方が異なる。
だが、一方で「こうだったら怖いだろうな」と想像する事は難くない。
プレイヤーの愉しみ方一つで味わいが変わるのはどのシステムも同じ。
そして、どのシステムにおいてもいえる事ではあるが、先にプレイヤー間の認識は共通しておくが良かろう。
2003/3/10