世界でもっとも美しい10の科学実験
著者:Robert P.Crease
訳者:青木 薫
発行:日経BP社

●この本は科学の歴史上もっとも『美しい』と思われる実験を掲示しているものだ。
どの実験をとってみても、すべてが歴史上非常に有名な実験であり、かつその実験により以後の科学史が塗り替えられたものばかりである、と言っても良い。
●科学の『美しさ』というものは、芸術の『美しさ』とイコールではない。
芸術の『美しさ』はあくまでも芸術だけのものであり、科学ではないからだ。
『美しい』と感じる脳の働きが…というのは興ざめだ。…所詮、人間の感情などただの電気信号なのだ、と思い知ったところでなんになろう?
科学の美しさは感情が感じるものではなく、理性がそう感じるのだと私は考える。
●本来ならば、ここで収録されている実験の名称だけでも紹介すべきなのだろうが…科学に美を感じないものにとっては退屈なだけの本であることを、私もそして管理人もうけおっている。
故に、この本は科学に美が存在すると信じるものだけが読めばそれで良いと考えている。
あるいは、科学にも美があるのかと興味を持つものが手にとるのならばなお良いのだが。
美しいものには人の心を動かす力がある。人に涙をこぼさせ、鳥肌を立たせる力がある。
本書には、そういう意味において多くの人の心を動かした10の実験が納められている。
その美を堪能してもらえれば訳者として嬉しいが、しかし科学実験の美しさを味わうためには多少の準備が要るのも事実だ。
訳者あとがき 311頁より引用
――上の引用文が、すべてだと考える。
2008年11月3日