{ Iceberg :静かな冬の日に微笑む最後の蕾
}
以前、ご覧頂きました我が家のIcebergは、ポツリポツリと咲き続けていました
が、とうとう、ピンクに染まった最後の蕾になってしまいした。他の薔薇は、既
に葉が落ちて、もう、鉢の植え替えと剪定が済んだというのに、この薔薇だけ
は、そのままにしています。細いステムに付いたお花は、暖かい時期には、眩い
白さなのに、寒さが厳しくなればなる程、うっすらとピンクが増してきます。他
の草花との四季の移り変わりの中で、絶妙な彩りと調和を加えながら、雨、風、
雪どんなに厳しい時にでも、とても優しく、優雅に咲き続けました。そうした姿
を見て、初めて、Schneewittchen(白雪姫)という別名の持つ意味も分かる気が
します。春は、赤やピンク、黄色の華やかなハイブリッド・テイの薔薇の中で、
フロリバンダのこの白薔薇は、とても静かで、さわやかに感じられます。一見、
繊細でか弱そうですが、厳しい寒さに、最後まで耐えるのはこの薔薇です。なん
てお洒落で、強い?白雪姫さんなのでしょうか。1958年ドイツ生まれであるこの
白雪姫さんは、World Federation of Rose Societies(世界バラ会連合)の
1983年選考で、たった一本だけ選ばれた、輝かしきWinning
Roseでもあります。
美しく華やかに咲き誇る無数の薔薇の中で、白薔薇が選ばれるのは、並大抵の事
ではなかったはずです。私は、この薔薇を選ばれた方々の視点と品格の高さを感
じられずにはいられません。
ところで、シャンソンの歌に、「白い薔薇」というのがありましたね。「貧しい
小さな子供が、もうじき死んでしまう病気のお母さんに、白薔薇をプレゼントし
たくて、花屋さんから盗んで、捕まってしまう・・・・。」とても悲しい曲だっ
たと思います。
厳しい寒さの日に、この薔薇を見ていると、そんな子供の切羽詰った、けなげな
気持ちと、現代の殺伐とした世の中だからこそ、大切にしなければならない{何
か?}を、そっと頬を染めた白雪姫さんが、静かに語ってくれているようにも思
えます。
Jan.30.02
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