…と 息子が 台所に立つ
後姿を 見て
妻を 思い出してちゃ
いかんな

いや もちろん 亡き妻に
そっくりなのは
ルーティの方なのだが
なにしろ 立ち居振舞いが
粗雑だからな あの子は

誕生日のお祝いに 1日
クリスのコスプレをして
欲しいな〜なんて 思ったり
もするけど 言ったが最後
「この ド変態親父が〜!!」
つって ボコボコに 殴られそう
なので 未だに言えないし…

ハッ そうだ! エミリオだったら 頼めば
クリスの服を 着てくれるかもっ!!
性格は エミリオの方が
クリスに 似てる気もするし
ああ… 思い出すなぁ 新婚当時を
 

「あなた〜 卵は スクランブルと
オムレツと どっちがいい?」

「う〜ん 君が作ってくれるものなら
なんだっていいけど〜 しいて
言うなら スクランブルかなぁ〜」

「じゃ トーストと スクランブルにするね」
「え゛っ? エミ…!? いや ああ」

「大丈夫? 顔色が さっきより赤い」
「ああ だいじょぶ だいじょぶ
ハハハ 年のせいか 酒に
弱くなったかなー」
そう 昨日の酒が
残っていたせいだ
あんな バカげた連想を
してしまったのは

さぁ エミリオの
いれてくれた
コーヒーを 飲んで
早く 覚ましてしまおう!
…と 捨て去ってしまうのは
いささか 惜しいような…

(あぶね…)