ミラージュを買い揃えた時に、別シリーズと知らずに買って家に置いてあった三冊。CDを聞いた後なので、すんなり読めて楽しかった。これはあれだ、ミラージュ風味『ガラスの仮面』。直江と高耶の愛憎をそっくりそのまま、連城と榛原(もしくは蛍)に引き継いで、その上『紅天女』ならぬ『赤の神紋』の主役を争う話がからむ。文章や構成に時々こなれないところがあるのはミラージュ同様で、それにもかかわらずぐいぐい読ませてしまうのは、作者の持つ力だと思う。三冊読んだところでは、この話は演劇とか創作の話がメインになっているので、BLらしい場面はそんなにない。連城が蛍(ケイ)に、ものすごく惹かれているのに、最後の最後で理性を保っているので、そっちがメインにならずに済んでるみたい。そういう話の方が、桑原さんの場合面白いかもと思ったけれど、現在出ている10章までに、どんなことになっているかはわからない。CDは作者自身が脚本を書いて、第一巻は原作の三巻まで、第二巻には6巻までの話が入っている。このCDはなかなか良い出来かもしれないと、原作を読んで改めて思った。
投稿者 SOKE : 2005年05月22日 10:42