■ 2005年05月 1日 ■ <本>篠原美季『Homicide Collectiom ホミサイド・コレクション』

英国妖異譚の作者が初めて書いたシリーズ外の作品・・・・と思いきや、やっぱり妖異譚のキャラが出てきてしまうんでした。読者としては、そのほうが楽しいし、読みやすいし、導入としては正解じゃないかしら。そして、この新しい作品の登場人物もなかなか面白そう。警視庁捜査一課の十一係、通称「グループイレブン」は通常の捜査では、手に負えない難事件を担当するために作られた部署。グループイレブンの中心となる若きエリート御堂千祥(みどうせんしょう)と、その片腕の神原瑞希(このはらみずき)が、連続誘拐事件に挑みます。神隠しのように子供がいなくなる、その捜査の途中で、妖異譚の主人公ユーリ・フォーダムの従兄弟の隆聖(りゅうせい)が初登場です。隆聖氏はこのあと出版予定の妖異譚最新作で、ご活躍の予定(笑)。日本を舞台にユウリとシモンとアシュレイと隆聖がどうからむのか?これも楽しみですね。
さて、この本自体の評価はちょっと難しい。新シリーズの主人公とその周辺人物の紹介はとても巧みだし、妖異譚との関わりも上手いんですが、肝心の誘拐事件の発端はともかく、捜査と解決が少々甘いんですよ。ここをしっかり書けたら満点だったんだけれどなあ・・・日本を舞台にしても、宗教だの習俗だのに関連した内容がメインになりそう。

投稿者 SOKE : 2005年05月01日 21:48
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