
今日のコンサートはいろいろな意味で感慨深かった。陽水という人は、人や物事との距離の取り方が絶妙で、いつも自分のしっぽを相手につかませない。のらりくらりと受け流しているようでいて、実はとてもまじめで誠実でその上シャイな人なのだ。その距離感が心地よかった。それが最近少しづつ変わってきているように思う。死や誕生やその他様々な出来事が彼に影響を与えているのかもしれない。以前よりもずっと優しくなった。陽水の古い友人である高田渡さんが亡くなった。北海道のツアーで倒れ、おととい16日に帰らぬ人となった。陽水はツアーの前日だったため、北海道から羽田に到着したばかりの高田さんとお別れをしてこちらに来たのだという。ごく普通に話をしていた彼が言葉に詰まり、そのまま歌を歌い始めた。『限りない欲望』『夏まつり』『いっそセレナーデ』『手引きのようなもの』『長い坂の絵のフレーム』今日は陽水ひとりが舞台に上がり、ギター一本で6曲目までを歌った。小島さんのピアノが加わり三曲歌った。その後、バンドのみなさんが入った。ツアー初日だが、声は出ていた。高音は出ないが上手に裏声に切り替えていた。ギターはちょっと大変そうだった。しかし何より、今日の歌には彼の本気が乗っていた。今年のツアーは原点に帰っての弾き語りがメインで、セットリストの半分を占めていた。後半はいつものメンバーでがんがん行く。弾き語りだけのコンサートも三箇所で予定されているが、それ以外のコンサートでも弾き語りが十分楽しめる。ツアーがすすむうちにどんなふうに変わっていくのか楽しみに聞きに行こうと思っている。
投稿者 SOKE : 2005年04月18日 07:12