イラスト:石原理 (Shy novels ) 大洋図書 2000/09出版 2001/05出版2001/12出版
広域暴力団傾正会若頭、辰巳鋭二(35才)と、その舎弟安藤龍青(りゅうせい)(25才)のお話。三冊で完結したはずだが、続編が商業出版でまたでるそうだ。同人誌はたくさんでていて、総集編も出ている。最初にCDを聞いたので、CDのジャケットの絵で、若いおにーちゃんたちの話かと思っていたら、その絵は辰巳と安藤じゃなかったのだった。辰巳は銀縁の眼鏡をかけて高いスーツを着こなす企業ヤクザで、安藤は忠実な番犬という感じ。
第一話は、撤回された開発計画を復活させるべく、新都知事の息子を誘拐して脅す話。第二話は、辰巳の縄張りに進出してきた中国系マフィアとの対決。第三話は、辰巳の親代わりの傾正会会長の命をねらった身内の組長に報復する話。ヤクザの話なので、世間的な価値判断は最初から棚上げになっている。そうしたうえで、辰巳のいう「スジを通す」ということが何かがテーマになってる。三冊ともそれぞれ面白くて登場人物も魅力的だけれど、つきつめていくとめんどくさいテーマになってしまう話がいくつか混ざっていて、そのへんは判断保留という感じ。続編が出るということは人気があるんだろうけれど、袋小路に入り込まずに楽しくまとめてほしいと思う。
CDで辰巳と安藤を成田さんと小西さんで聞けるのは、なかなか楽しい。