シリーズ第二巻と第三巻。これで四冊全部読んだ。プロのサックスプレーヤー高遠と、叔父の勤めるジャズバーでウェイターのアルバイトをしている高校生の希(のぞみ)の恋の話。28才と17才だから年齢差10才。希は芸能界にいたことがあって、人気グループアンバランスの元メンバーだった。変声期を迎えたためグループから外され、そのことがステージママであった母親の不満を生み、希の家庭を壊してしまった。精神的なストレスで失語症になってしまった希を助けてくれたのは父の弟の玲二。彼は希をひきとって自分のマンションから学校に通わせてくれた。高校生になっても周囲に対して心を閉ざしがちな希を変えたのは、ジャズバーで出会った高遠だった・・・・
心の動きを丁寧に描写している作品なのに、芸能界ネタが混ぜてあったり、希の親の描写のどうしようもないところが、青いなーと思わせる。でもその微妙にアンバランスなところが魅力かも。特に大事件が起こるわけじゃないけれど、希が高遠とつきあううちに、人と人との関係をつないでいくことができるようになる。人の心を読むことができるようになる。大人達が実は、見かけほど大人ではないことを理解できるようになる。そんなところが読んでいて楽しい。そしてどの巻もラブシーンがたっぷりあって、これも上手い。ご親戚のみなさまが読んでいるそうなのに、なんて大胆な(笑)