■ 2005年02月21日 ■ <本>剛しいら『沈黙の狼』『反逆の狼』

イラスト:桜城やや (アクアノベルズ ) オ−クラ出版  2004/01 2005/02出版
文部科学省に属する教育取締官は、学校に潜む問題を解決するために作られた新しい部署。逮捕権と内偵調査権が認められ、武器の携帯も許されている。大学院で犯罪心理学を学び、FBIで研修も受けた月島は、教育取締官として様々な学校に教師として赴任する。
経歴は華々しいが熱血教師をするのが何よりも好きな月島。頭脳明晰で他の職業についてもよさそうなのにコスプレが好きな佐倉。二人の上司である長田長官。データ分析の野村。月島の恋人の高校生の青葉。シリーズ二冊目で役者が揃ったという感じです。
・・・しかし、このシリーズは最初の本と、二冊目の本を書いた人が違う。同じ剛しいら名義で出ているけれど、文体も内容も同じ人が書いたとは思えない。読者である私には、このペンネームの人が本当にひとりなのか、ユニットなのかわからないけれど、本を開いた時の字面の印象まで変えることは一人の手になる文章ではありえないと思う。内容も雲泥の差だし。
一冊目は箸にも棒にもかからないような内容です。教育取締官が赴任後早々に、気に入った高校生に手を出すし。捜査の仕方はぬるいし、学校の衆人環視の中でいちゃつくし。それが、その設定をしょったまま二冊目ではハードボイルドに仕上がってる。深層心理を操作する犯人を追っていて、まさかの事態がおこってしまう。それをどう乗り越えるのか。ぎりぎりの話を描いているのに、ラストはちゃんとギャグで締めてましたよ。たいしたもんです。次回作は誰が書くんだろ。表紙が硬派でイラストがちゃんとしてても、読んでみないと内容わからないし。

剛しいらブックガイド

投稿者 SOKE : 2005年02月21日 14:41
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