■ 2005年02月18日 ■ <本>剛しいら『愛と恋の境界』

イラスト:亜樹良のりかず (Chocolat novels hyper ) 心交社 2004/07出版
題名のとおり境界ぎりぎり。ノベルズのレーベルがhyperなのでそうなっちゃうのかな。大学を卒業して就職をしても、田舎育ちの純朴さが消えない青年、皐(たかし)は、偶然知り合った志藤(しとう)に、会員制の高級倶楽部の仕事を紹介される。そこは地位とお金を持つ年上の会員が、才能があっても機会に恵まれない若者に援助を与える契約を結ぶ場だった・・・・
ありがちといえば、ありがちな設定なんだけれど、皐が矜持を失わない様子とか、志藤の屈折した性格と優しさ、倶楽部の華やかな客である松東谷(まっとうや)のゆがんだ性格が面白くて、危険度高くても優れた作品。おすすめ。
・・・だけれども、境界ぎりぎりのところで、自分の価値観を貫くみたいな話を山ほど書いていると、そのこと自体が堕落じゃないかと思ったりもする。そういう話を楽しむ読者もね。楽しみを何度も味わおうとすると楽しくなくなるのかもねー

剛しいらブックガイド

投稿者 SOKE : 2005年02月18日 11:31
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