■ 2005年02月16日 ■ <本>剛しいら『青と白の情熱』

イラスト:かすみ涼和 (キャラ文庫 ) 徳間書店 2004/07出版
老舗の料亭の跡継ぎ、扇修石(しゅうすけ)が新店舗に使う器として目をつけたのは、九谷焼の若手作家、那谷青也の作品。彼の作品の青色に惹かれた修石は北陸の工房に足を運ぶ。修石のプライドと野心を笑うかのように、青也は彼を試す。
自然の中で暮らし、土から器を作り出す青也と、都会に暮らし素材と場所と器をコーディネートする修石。かけ離れた二人が惹かれあうのは何故か。何を器に盛るのか?夜明けの空を映す青也の器の青と、愛情をそそがれて育てられた修石の肌の白の対比が美しい作品。一冊に二つの話が収録されているのだけれど、どちらも短い枚数なのに深い。作品という器に作者の想いがこめられているとしみじみ思う本。

剛しいらブックガイド

投稿者 SOKE : 2005年02月16日 12:06
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