イラスト:柏木 ヒロサ(Chocolat novels hyper ) 心交社 2003/09出版
さて、100冊ちかくある剛さんの本を片っ端から読んでみることにしました。いつまで続くかわかりませんが。一応、読者投票で上位になった作品とか、書評サイトで褒めてある本から始めようかと思います。どうも、ノベルズのレーベルとか、イラストを描く人によって、中身が違うような気がするので、メモをつけることにします。
この話は、大学四年生の駿が、たまたま雑誌で見かけた時計の会社の社長、大庭に心惹かれて、入社試験を受け、社長秘書として採用されるところから始まります。面接で駿を見た大庭も何かを知っている様子。いったいふたりの過去になにがあったのか?駿は中学三年生の時の事故で記憶を一部失ってしまっているのでした。大庭と過ごすうちに、駿の記憶は少しづつよみがえっていきます。
ある程度予想のできる展開の話なんだけれど、古い洋館や、響き渡る時計の音のイメージが利いていて、飽きずに読むことができました。剛さんのすごくよくできた作品と、書き飛ばしたのかな?というような作品のちょうど中間に位置するような話。ちょっともったいない。私が一番好きなのは、先輩秘書にいじめられていた駿が最後には、絶対負けないぞ!と決意するあたり。それを甘やかそうとする大庭はちょっとヘタレ。