孤独なふたりが出会い、伴侶を得て前向きに生きていく話。独身で美形で犬と暮らす外科医の加藤と、工業高校を中退して住み込みで働きながらボクサーを目指す徹。始まりは加藤の一方的な片思い。犬の散歩の途中で出会う徹の鍛え上げた美しい肉体を得るために、加藤は徹に犬をけしかけ、怪我をした徹を自宅の地下室に監禁する。手足を縛り徹を強姦した加藤を、徹は嫌うことができない。加藤の孤独を理解できるほどに、徹もまた孤独だったのだ。しかし、徹は大事な試合をひかえていた。どうしてもボクシングをしたいと思った徹は、油断した加藤を殴り、地下室を出て行く。加藤は逮捕されることを覚悟し、身辺整理をして警察を待つが、何も起こらなかった。そうして徹の試合を見に行き、自分が許されたことを知る。その晩、加藤の家に徹が訪れる。「縛ってもいいから、家においてください。嫌いにならないでください。」加藤は、鍵がなくても、鎖がなくても、逃げない恋人を手に入れた。
・・・とまあ、第一話のあらすじを書いたら、ちょっと許せない話なんですが、徹が自らの意思で選んだ関係なので、仕方がないか、と思って読み進むうちに、お話は健全な方向に動いていきます。徹は吃音癖があり、緊張するとうまく話せない。それゆえ人とのコミュニケーションがうまくいかず、勉強もできなかったけれど、ばかではない。徹は加藤の孤独を理解し、加藤のわがままを許し、加藤を愛することで、彼を救う。そして加藤の愛情は病的なまでの執着をともなうけれど、徹に自信と安らぎを与えた。10歳以上の年の差があり、実生活での能力や社会的地位で、加藤は徹の優位に立ち、徹は自分のことを「俺は先生の犬だ」とまで言うのだけれど、実は人の心を理解することや、受け入れる力では徹の方が深い。だからこそ、この二人の関係は奇妙なバランスで対等になっている。そこが読んでいて楽しい。
そしてひとたびリングに上がれば、徹は無心になって敵と闘う。世間的なしがらみや力関係に左右されず、純粋にどちらが強いかを競う。その姿はとても美しい。徹のライバル西條東や彼の世話役の坂本、徹の所属するジムのオーナーやトレーナーの西崎。西崎の後輩の万里。元チャンピオンの藤本。加藤の母。看護婦の増山。脇を固める人たちも徹によって変わり、加藤の変化によって変わっていく。そして徹は一試合ずつ着実に上がっていく。その先にはライバル東との試合が待っている。徹と東の試合を誰もが心待ちにしている。どちらが勝ってもそれは素晴らしい試合になるはずだ。
投稿者 SOKE : 2005年01月27日 23:38夢中になって、君好きを読んでましたが、なにぶん長いので、つい先を急いで、ぱらぱらとつまみたくなる心を抑えようと、1巻に手を出したのが運のつき。一気に、シリーズ最後まで読んじゃった。もったいないから、これから反芻しつつ、君好き。もう、しばらくこの2つしかいらない。あっちを眺め、こっちを読み返し、幸せな気分で、たまに家事とおしごと。昨日は、あっちこっちに、アヤシイ表紙の本が積んであるとこに、突然、ちびの友達がやってきて、びっくりした。ので、今日は、少しおかたづけ。
CDの徹は、純朴な青年だったけど、本の徹は、ほんとに天使だ。そして、本の加藤は、淋しいんだろうけど、一生懸命になるほど、なんかおかしい。ぶかぶかの加藤の服を着て、加藤の匂いに抱かれながら逃走する徹なんて、可愛いやら、おかしいやら、そして、ちょっぴり哀れ。思う存分、いちゃいちゃしてください。
坂本と東も、ストイックで好き。
CDと一緒でも、比較するのではなく、違うバージョンで楽しめるような2つの媒体。本を読んでみようと思ったSOKEさんに感謝!です。
Nちゃん、卒業おめでとう。別の感慨とは、まさか・・。自分の時は、へらへら笑ってた卒業式だったけど、子どもの時は涙出るでしょ?私は、チビは、大変だったし、先生も好きだったので、大号泣だった。大変さに比例して、涙ってでるのかな。
いや、ほんとにいい卒業式でした。自分の卒業式はもちろん、これまで全然泣いたことなんかないけれど、今日のはちょっとぐっときたな。でも、泣きませんよ。(笑)お昼は萬楼へ行きましたが「一汁三菜セット」がなくなってて、季節の御膳1500円から。客がたくさん入ると思って強気の商売に出ると、あっというまにみんな引いちゃうぞ。
静かだと思ったら一気読みしちゃったのか。ドクボクよかったでしょう。同人誌も本編に負けないくらい良いです。切ない話ばかりで。4月に番外編の坂本と東の話が出ます。これも楽しみ。君好きとドクボク以外にも面白いのたくさんあるから、ほとぼりがさめたら読んでみてくださいね。