これは2000年の作品。もともとは同人誌で出した作品を加筆改稿して文庫として出したもの。この作品のレビューはネットでいくつか読んだんですが、あんまり評価はよくないんですね。でも、私は気に入っちゃった。うーん。相性がいいのかなあ。一部BLの作品っていうのは、とりあえず一般常識を棚上げするのがお約束で、その最たるものは人権無視なんですが。拉致監禁だの不法侵入だの押し倒すだの人身売買だの。一応常識の縛りはないのよ、ってことで話が進むけれど、それでも作品にある程度の節度がないと面白くない。限度を越えて何でもやっちゃうと楽しめなくなるんですよね。その線引きっていうのはなかなか目に見えないけれど・・・この人の作品は安心して読める。『眩暈』は今連載中の『しあわせにできる』の原型みたいな作品で、小さな幸せを実現することを夢見る堅気の主人公が、何故かヤクザな男達に好かれて追い回されて、心ならずも大騒ぎの中心になって流れ流れて流されて、嫌だといっていたのに、そのうち好きになるみたいな話。こう書いてしまうと、いったいそれのどこがいいのさ!って感じですが、すいません、面白いです・・・
投稿者 SOKE : 2005年01月15日 12:46