■ 2005年01月 3日 ■ <ドラマCD>『開いてるドアから失礼しますよ』

山田ユギさん原作。『最後のドアを閉めろ!』の準主役の本田の兄弟の話。長男正一を置鮎さん、次男俊二を井上和彦さんが演じています。三男賢三は森川さん。長男正一は、幼い頃に両親を亡くし、伯父夫婦の家にひきとられています。まじめで几帳面で寡黙だけれど周囲をひきつける美貌。次男の俊二はそんな兄に幼い頃から心ひかれ、あるとき一線を越えてしまう。正一は俊二に「目の前から消えてくれ」といいます。俊二は家を出ていきました。10年後、税務署員としてある店を訪れた正一は、俊二に再会して、そして・・・という話。
正一は義理の息子で義理の兄であるという自分の立場を守ろうとする。自分のアイデンティティとして必死でしがみついている。俊二の気持ちはそれを揺るがすものでした。しかし、正一は本当は俊二にひかれているので、二つの気持ちの板ばさみになって悩みます。このCDは置鮎さんのモノローグで進むので、こういう役をやらせると置鮎さんは絶妙な演技を見せてくれます。やっぱり攻めでいけいけの役より、こういうのの方が素敵だよ。相手がベテランの井上さんなので、安心して聞いていられるし、けっこうこのCDは楽しかった。
井上さんは置鮎さんより15歳も年上なのに、弟の役だというので、大変喜んでおられたそうです。森川さんも年上なのに弟役。本田三兄弟は実年齢と逆行した配役ですが、みんなそれぞれ合ってました。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000CBC7E/

投稿者 SOKE : 2005年01月03日 16:13
コメント
■ Posted by: よ : 2005年02月01日 19:44

最初、原作を読んでも、今ひとつぴんとこなかったのだけど、CD聞いてから読み直したら、すごくせつなかった。両親は、本田村に行っちゃって、俊ニも出て行ってしまって、家族で過ごした家に1人きりになった時の淋しさ。ああ、こんな感じってある。だからこそ、家族であることを大切にしたかった正一の気持ちが分かる。原作にもあるのに、あまりに、さらりと描かれていたので気づかなかった。血のつながりのない亡くなった妻の息子に、大切にしていた庭を残す話も、別個の話のようで、あたたかく絡んでいて、いいお話なんだなあと思った。
置鮎さんというのは、せつない気持ちを、大事に演じたいというスタンスをいつも感じるけれど、とりわけ、このお話については、自分でも納得しているせいか、よけいに伝わってくるものがある。井上さんは、ギュンターの鼻声、決して好きな声じゃないんだけど、こんなの弟じゃないよ。めちゃめちゃオトナ。こんな声で甘やかされたら、頑なでなんかいられません。そして、なんだかとっても仲がいいので、聞いてるだけで幸せになっちゃうのでした。

■ Posted by: SOKE : 2005年02月01日 21:48

私も、原作のマンガを読んだ時はぴんとこなかったのが、このCDで読み直したら違った風に見えました、置鮎さんの演技で違う命が吹き込まれた感じ。(大げさ?)時々、そんなふうに、声優さんの演技が原作以上のものを作り出すことがあって、そういうのを聞くととてもうれしい。

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