■ 2004年12月20日 ■ <同人誌>月天使『奇岩城』

富士見の同人誌はピークの頃にはたくさん出ていたようだが、あと追いの私としては、11冊のアンソロジーから、そこはかとなく雰囲気を掴むしかない。シマダさんとかオコニョさんとか小田さんとかあたりがいいんじゃないかと思うけれど、どうだろう。それから月天使というサークル名をよく見かけるので、気になっていたんだけれど、このたびヤフオクで適正価格で一冊入手した。五年かけて書かれたという『奇岩城』総集編。200ページを越える大作。
書名はルパンのようだが、内容は『鉄仮面』。登場人物は守村悠季と桐ノ院圭。天涯孤独の守村悠季は修道院で育てられ、岬にそびえる牢獄の城に司祭として住むことになる。牢獄の城の塔の上には、豪華な部屋に背の高い美しい青年が住んでいた。仮面で顔を隠していても、彼が高貴の生まれであることは一目瞭然で、悠季は彼に心惹かれるようになる。
国籍不明の物語に富士見のふたりをはめこんんで作ったお話で、面白かったです。富士見のテーマもきちんと踏まえて、孤独な魂が救われるみたいなことになってるし。ハッピーエンドだし。悠季が微妙に圭を試しているところも楽しい。司祭が神よりも人を選ぶにはもうちょっと葛藤があったほうがいいかも。でも、原作者パロディの『アウラ・ペンナ』よりずっと出来がいい。

投稿者 SOKE : 2004年12月20日 22:24
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