一年位前から、予告をやってて、中年太りのおじさんが出てくるので、こんなもの見に行くもんかと見るたびに思っていました。けれど、姪っ子がおもしろかったというので、風邪引きの長女を家に残して三人で見に行きました。・・・・うーん、今回は姪っ子の基準は、私とちょっと違ったな。
とてもよくできたアニメなんです。ピクサーのこれまでの作品がそうであったように、伏線が律儀に回収されて、起承転結しっかりしていて。テーマだって、家族の絆の再確認とか何とかいくらでもいえる。それでも見たあと、なんか殺伐としたものが心に残るのは何故だ。
ディズニー映画には珍しく、というか私がみた範囲では初めて、子供に向かって銃を向けるシーンがあったので、驚いた。敵方の行動だけれど、容赦なく追いまわしてたたきつぶそうとする。それって、たかがアニメの娯楽作品でそんなことやっていいの?敵方をやっつけるときも、あとのことはしったこっちゃない、という感じだった。そういう作品にしても許される社会になってるのかもね。
いろいろな映画のパロディがたくさんあったらしい。スパイダーマンとか、X−menとか、ジュラシックパークとかSTAR WARSとか、007とか。とくに、スパイダーマンに対しては、結構アンチな立場じゃないかと思えるような描写が多かったなあ。どこか含むところがあるのか、ディズニー&ピクサー社。この二社は提携をやめたんだっけ?来年冬の共同作品の予告があったけれど。
整合性という点では、きちんとしているこの映画と、ハウルをくらべると、どうしてもハウルの方が面白い。アメリカのアニメのキャラクターって、どうしてあんなに魅力に乏しいんだろう。ハウルの中で、ソフィーが異次元に入って、闇の中を走るシーンがあるんだけれど、ひるがえるスカートや髪の流れや手足の動きに、作画した人の愛情を感じました。空を飛ぶ兵器さえ、反戦の意図よりも、飛んでいく機械に対する愛情が見える。素晴らしいCGの技術を使って、見事に描かれた街並みや、室内や、自然が、あまりおもしろくないのは、そういうものが足りないのかも。
監督は 『アイアン・ジャイアント』 のブラッド・バード。一部おたく少年には圧倒的な支持を得た『アイアン・ジャイアント』が私は好きではありませんでした。この深い溝はなんだ。
この秋は結構映画を見たのですが12月は何を見ようかと思っているので参考にします。でも年末は行くのが難しくなります。
12月には大人向けの映画もたくさん封切りになりますね。