■ 2004年11月13日 ■ <本>沖原朋美『桜の下の人魚姫』

書店のライトノベルのコーナーで表紙を見て、手にとってあらすじを見るとピアノだのヴァイオリンだのがでてきそうなので、読んでみました。昨年デビューしたばかりの人なのかな。抑制のきいた、しかもきれいなラブストーリーでした。最初の話は、病院の桜の木の下にいる少年と少女が出会うお話。私は最初、花郁さんの漫画の櫂と翔のイメージで読んでいたのですが(理由もなく)、読み終わった感じは違いました。でも、あの世界に通じるものはある。この本にはデビュー作と書き下ろしが入っているんですが、この一年ですでに二冊の本が出ているそうです。そちらを読んでいないのでまだよくわかりませんが、おそらく「きれいなもの」が好きな人だろうという気がします。感情表現も、その振幅を生の形で表わすことはしない。いろいろな人間関係がお話のあちこちに存在していて、波風がたたない世界というわけではないんだけれど、この本のなかでは表面に出てこない。そういう中で、作者は何に向かっていくんだろう?というのは、気になるかも。

投稿者 SOKE : 2004年11月13日 18:36
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