■ 2004年10月27日 ■ <本>秋月こお『要人警護3 駆け引きのルール』

これは・・・ものすごく面白かった!今日発売の要人警護シリーズ三冊目。『外交手腕』と『駆け引きのルール』の二本が入っています。BLなのにラブシーンがありません。甘さを控えた上で、まるっきり冷たいわけじゃない、読ませる内容になっています。『外交手腕』は前の話の続き。クーデターの起こった母国に潜入し、政権の奪還を目指すアッジール王と、特命外交官として彼に従う立花。立花のためについて来た西條。個人的な感情はさておき、彼らはアッジールの身辺の警護のために命をかけます。自分の身に危険が及んでも、彼らは逃げようとしない。しかし彼らも生身の人間なので、身体も精神も傷ついていく。西條は壊れて行く立花のそばで、彼を守るために戦います。そうするうちにだんだん「バカな若い男」ではなくなっていくんですね。
『駆け引きのルール』は、なんとか帰国したふたりが、SPとして元の職場に復帰した話。切れ者の女性外相の警護につくんですが、この外相もなかなか素敵な女の人で、二人が彼女を全力で守ろうとする姿がかっこいいですよ。相変わらず押しの一手の西條を、あしらいつつも好意を否定できない立花。そのへんの微妙な駆け引きが楽しい話でした。
作者あとがきによれば、命を賭けなければ勤まらない職場での恋愛を、御都合主義にならず、しかも成就させるにはどうするか・・・みたいな話になっていくらしい。王朝ロマンセの業平と国経の関係もそうだけれど、甘いだけじゃない複雑な恋愛感情がテーマになって、今の秋月さんの作品はすごく面白いと思います。

http://park3.wakwak.com/~winter/mt/archives/000668.html

投稿者 SOKE : 2004年10月27日 01:28
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