SONY版四枚目のCD。第三作の『きわめて私的な夜想曲』に続いて、なかなか良い仕上がりになっています。オリジナルの曲と作中使われたクラシック曲9曲の間に、短い語りが五箇所入っています。ミニドラマというよりも、圭と悠季の会話の中で、原作中のエピソードを振返るという形式。
なぜ、圭が高嶺の前で悠季のことを隠そうとしたのか?
音壺で悠季が高嶺の蹴りを受けたことを今さらながら怒る圭。
圭の過去の恋人たちのことを考えて嫉妬する悠季。
ジャズのピアノ曲をBGMに、自然な語りであの時はそういう気持ちだったんだ、という再確認。
堀川さんがすごく上手なんですよね。安井さんの圭はかわいいし。
ライナーノートも短編二編にインタビューつき、西さんのコマまんが付きという豪華版。
収録されているのは、
・『about ユウキ・モリムラ by生島高嶺』(「ライナーノーツ悠季に収録)
・『河口湖の二人』 by西炯子 (イラスト集に再録)
・『男の闘い』 (コロンビア版CD『long ago』でドラマ化)
・『特製JAZZ対談 生島高嶺vs秋月こお』
1.第1楽章
2.タカネ
3.第2楽章
4.ケイ~マンハッタン・ソナタ
5.ユーキ~同
6.第3楽章
7.タンゴ
8.歌劇「タイス」第2楽章~暝想曲
9.グノーのアヴェ・マリア
10.ヴァイオリンと管弦楽のための「ロマンス」第2番ヘ長調op.50
11.「子供の情景」op.15~トロイメライ
12.第4楽章
13.ピアノ・ソナタ第8番ハ短調op.13「悲愴」
予想外なところに地雷があって、おもわずふんで、堀川さんに落ちてしまいました。
こういう、小説には書いていないけれど、小説の外伝に相当するようなストーリーが、音の世界にしかないのは、聴いていない人には、もったいないですね。
sokeさんのおすすめから聴いているのだけれど、不出来なものから聴いていたら、辞めていただろうから、☆マークに感謝です。
ふふふ、堀川悠季におちましたか?
SONY版のどこかで、みなさんおちるようで、
置鮎悠季と全然違う、でも悠季なんです。
最初の違和感は、堀川さんの演技でいつのまにか消えてしまう。
そうしてひととおり聞いたあと、『きわめて私的な夜想曲』に戻ると
また違った感慨で聞くことができるかもしれません。
ネタばれですいませんが、あんなところにあんな一言があるとは!!!!!
まさに地雷ですよ、、、、。
たった、30秒なんですが、その情景を沈黙の中に想像します。
たった30秒にこんなたくさんの感情を込めることができるんですね。
脚本、秋月こお! でした。
『きわめて私的な夜想曲』の4th Movement「G線上のアリア」の、
悠季の敷いている境界線の話については、ニコちゃん視点として、小説化されているので、いずれ、このCDの中の紙になっていないネタは、作者の小説として、紙になるような気がします。「岸辺であいましょう」が「天国の門」の一部になっているように。
でも音でしか表現できない作品もあるので、一緒に聴くしかないかもしれませんね。
それを受けて、JUNE版の『悠季のためのパヴァーヌ』で一言あったりね。
同人誌のノリで何でもやってます。
そうそう、『岸辺であいましょう』でしたね、あの本の前半は。
やっぱり、CDドラマの収録作品一覧をそのうち作りましょうね。
秋月さんの最近作を読んでみると、全然筆力は落ちてないので、
きちんと本気で書いてくれればフジミも十分面白くなると思います。
関心がそっちに戻るかどうかが問題かもねえ。
おっと、「2.岸辺へ近付きましょう」@春の嵐でした。
http://park3.wakwak.com/~winter/mt/archives/000657.html
でも小説より、圭の独白のほうが、インパクトがあった。
これは、やはり、ドラマ脚本集として,紙にして欲しいなああ。
タイトルうろおぼえで。『岸辺のアルバム』とか連想したりして。
やっていいなら、いくらでもテキスト化するんですけれどねえ・・・