■ 2004年09月25日 ■ <ドラマCD>『雨の歌をきみに』(コロンビア)

ヤフオクで落としたCD。コロンビア版フジミCDの二枚目です。SONY版の主役二人が久しぶりに圭と悠季を演じています。これがすごーく面白かった。悠季が日コンに入賞して、ガラコンサートに出演するために、ブラームスの『雨の歌』を練習している頃のエピソードが三つ。

まず、圭がM響の定演で振ったベートーベンが流れます。(これを聞いて悠季が影響されて調子をくずしたので、別居せざるをえなくなった曲ですね。)鼻歌でメロディを歌う悠季がいるのは帝国ホテル。二日目の演奏を終えて、眠ってしまった圭のそばについています。夜遅くに起きた圭と悠季の会話が、いろいろなエピソードを思い出させて楽しい。それから、富士見の家で朝ごはんを作る圭。いろいろな効果音が入って朝の台所の雰囲気が出ています。そしてこの二人は召使ごっこを始めるわけでーいやー聞いていて何度「ばかもの〜!」と突っ込みたくなったことか。このCDは表現はとてもソフトなんですが、いろんなエピソードに、そのあとのことを連想させるネタが仕込んであって上手です。原作ファンなら思わず笑ってしまうでしょう。それと音楽の使い方も気がきいてる。鼻歌でベートーベンと『雨の歌』が使ってあるし、BGMにサティが流れたりする。しかし何より私が、感動してしまったのは、S&Gの『スカボローフェア』でした。これはまず、悠季の夢の中で出てきます。麦わらを被ってトラクターを運転する圭とその横に座る悠季が、ふたりでスカボロー・フェアを歌っている。(このふたりはJUNE版のふたりより歌が上手いです)夢から醒めたあとにBGMでピアノとバイオリンで曲が流れる。ああ、もっと聞きたいと思ったら、ピアノとバイオリンの『スカボロ・フェア』は全曲収録されていました。二声の部分をちゃんと分けて演奏しています。まるであの家のピアノ室にいるような・・・そんな感じ。

そして最後のエピソードは完全にオリジナルの話なんですが、これも良かった。海外留学の準備のためにパスポートを取りに行くついでに、新宿の圭の行きつけの床屋さんで、二人そろって髪を切る話。床屋の主人「キング」はかつて圭の恋人だった男で、今は良い友人という関係です。悠季をからかうキングに悠季は、はっきりと言い返す。「圭はボクのパートナーです。おあいにくさま。」それを聞いてにやける圭。キングを演じる森一馬さんがものすごく上手い。声が渋い。ネットで調べたら声優さんというよりは俳優さんなんですね。

全部、原作者によるオリジナル脚本のようです。ライナーノーツはあんまり凝っていないけれど、とても聞き応えのあるCDでした。後藤星さんのカバーイラストも好きなんですよ。

1.交響曲第7番イ長調2楽章(ベートーヴェン)
2.「The Master&The Servant1」
3.バイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」第1楽章(ブラームス)
4.「The Master&The Servant2」
5.スカボローフェア
6.「Scissors KING」
7.ラデツキー行進曲(J.シュトラウス1世)

投稿者 SOKE : 2004年09月25日 21:56
コメント
■ Posted by: 有里 : 2005年02月23日 19:21

「The Master&The Servant2」
うう……、ごめんなさい、圭のほうはともかく、この悠季の演技はダメでした。最後まで聞けなかった。声に媚びが含まれてるのが好きじゃない。バカップル状態でのおふざけなんだから仕方がないといえば仕方がないんだけど、それでも受けつけませんでした。
誰だと思ったら、堀川亮@ラインハルトでしたのね。ベジータとかラインハルトとか、わがままプーの役が多いから悠季みたいな役をやると妙な演技が入っちゃうのかなーと思いました。最後まで聞いたら慣れるのかしら? うーん……。

■ Posted by: SOKE : 2005年02月24日 08:39

有里さんの反応は、一番最初にこの二人のCDを聞いたときの私の反応と同じでした。JUNE版を聞いた後だったので、特にそう思ったのかも。特に堀川さんの声は、すごく違和感がありました。・・・ところが、SONY版を聞き込んで行くと、だんだんOKになってしまうんですね。
『きわめて私的な夜想曲』というCDで堀川さんに落ちた人が多いそうです。全くのオリジナル脚本で、圭@安井さん、悠季@堀川さんがそれぞれの思いを独白するという形で語るんですが、その内容といい、演技といい、フジミファンにとっては満足のいく内容でした。ただ、少しマニアックかなと思ったので、今回ご紹介しませんでしたが。
両方のシリーズを何回も聞いていると、声質と演技というのは別物で、それが重なってる場合が最高だけれど(私にとってはオッキー)、そうでない場合は、どちらかというと演技の方が重要になってくるみたいです。そういう意味で安井さんと堀川さんの組み合わせは素敵だと思いました。

http://park3.wakwak.com/~winter/mt/archives/001140.html

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