SONY版ドラマCDのライナーノーツに載せられた短編に、書き下ろしを加えて、角川mini文庫として出版されました。今は絶版で、復刊ドットコムでも復刊交渉は無理とのことで、数年前のものにもかかわらず、オークションで高値がついています。藤木さんのご厚意で読むことができました。読みたくてたまらないときに、読むことができて、とても幸せな時間を過ごすことができました。どうもありがとう。この本の中で一番気になっていたのは、書き下ろしの『圭、その人に会う』でした。これは圭が何故女嫌いになったのかという理由と、どうやって楽器を弾くことができるようになったかと、どうやってカヤランに師事することができたか、という事の経緯が書かれた短編です。フジミシリーズは全部読むと、いろいろとつじつまの合わないところもあるし、俗に流れてしまうことろもあるし、文章が練ってあるとはいいがたいところもたくさんあるんですが、それでも私は好きなんですよね。圭の言動をひろった短い短いお話を読んだだけで思わずニコニコしてしまうような、そういう愛着があるので、この本はとても楽しかったです。内容の詳細はこちら↓
収録作品
・桐ノ院圭のこと(守村悠季)・・・『春の嵐』より
・名曲思い出アルバム歌劇《タンホイザー》序曲・・・『寒冷前線コンダクター』より
・《フィンランディア》・・・『コンサートはお好き?』より
・親愛なる守村悠季兄へ・・・『きわめて私的な夜想曲』より
・男の闘い・・・『 マンハッタン・ソナタ』より
この短編はコロンビア版CD『ロング・アゴー』にドラマ化されたものが収録されています。
ブラウニー役の遊佐さんが渋くてなかなか素敵な仕上がりになっています。
・怖い話・・・『怪談・さまよえるバイオリニスト』より
幽霊より人間の方が怖いという話。伊沢と圭の祖母との確執。
・曲目解説 歌劇《さまよえるオランダ人》《美しく青きドナウ》・・・『怪談・さまよえるバイオリニスト』より
・レッツ・デート・・・『メリー・ハッピーソング』より
相思相愛になる前の、ふたりの初デートのエピソード。
一喜一憂する圭がかわいい。
・圭、その人に会う・・・書き下ろし