■ 2004年09月14日 ■ <ドラマCD>守村悠季『ヴァイオリン・ピース』(SONY)

作中に出てきた悠季の演奏するバイオリンの小曲を収めたCD。G線上のアリア、アルベニスのタンゴ、タイスの瞑想曲、グノーのアヴェマリア、あとは高野ふじおさんのオリジナル曲が三曲。悠季と圭の「バイオリン対談」がふたつ。
圭による悠季のバイオリンCDの紹介は、だんだん愛の告白にエスカレートしていくというおきまりのパターンと、これはオフレコだからとだまされて、圭への気持ちを告白する悠季のモノローグ。短いけれど楽しいです。
このCDのライナーノーツには、短編小説も、インタビューもありませんが、作者のごあいさつに、興味深い記述がありました。SONYのフジミシリーズは、ライナーノーツに短編が載っていたり、CDの曲の合間に小さなドラマが入っていたりするのですが、それは原作者本人が書き下ろしているのだそうです。で、時々スクリプトの欄に原作者名と「秋月こおたろう」という名前が載っているんですが、これは匿名の協力者さんのお名前だそうで。秋月さんが時間が無い時に、CDのドラマの原案を作ったり、代わりに書いてくれる人だそうです。そして、私が今まで聞いた中で一番出来がいいと思った『きわめて私的な夜想曲』は、この人が書いたものらしい。原作者をして、「私よりいいものを書くな〜!」と言わしめているという。原作を咀嚼した上で、かなり内容の濃い語りを作っています。まだ、このシリーズを全部聞いたわけではありませんが、原作をもとに、いろんな遊びがあって、しかも書き下ろしの脚本というところが、面白いと思いました。人気があったからこそ、こういう贅沢な作りのCDが何枚も出せたんでしょうね。JUNE版のシリーズも評判がいいので、これから聞いてみようと思います。

1.歌の翼に(メンデルスゾーン)
2.G線上のアリア(バッハ)
3.タンゴ(アルベニス)
4.歌劇「タイス」第2章 暝想曲(マスネ)
5.グノーのアヴェ・マリア(バッハ)~守村悠季,桐ノ院圭「ヴァイオリン対談1」
6.夜鳴く小鳥
7.桜花の輪舞(ロンド)
8.さまよえるヴァイオリニスト~守村悠季,桐ノ院圭「ヴァイオリン対談2」

投稿者 SOKE : 2004年09月14日 14:10
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