富士見二丁目交響楽団シリーズ第一部 四冊 読了。いやー、おもしろかった。続きをさっそく買ってこなくては。
フジミというシリーズの名前はちょくちょく耳にしていたし、秋月さんのお名前も聞いていたし、たつみや章さんという名前も知っていたし、市議会議員をされているという話も聞いたことがあるけれど、読んだのは初めて。読む前の勝手なイメージでは学生のアマオケの中で誰が誰を好きとか、けんかしたとかしないとかそういう話じゃないかと思っていました。違ってました。ちゃんと音楽の話で、ちゃんとBLの話でした。ハードなBLは読めないという人に読んでもらえないのがもったいないくらい面白かったな。最初に読んだのが二冊目の『さまよえるバイオリニスト』だったので、一番最初の○○シーンへの感想が甘くなってしまいました。最初にあれを読んだら、ちょっと文句のひとつも書いちゃったかも。でも、一応フォローの話が何回も出てきて作者の心遣いは感じました。秋月さんはとっても上手い人なんですね。初めて読んだので、フジミが何作目か知りませんが、最初から安心して読むことが出来ました。そしてかなりきついシーンも平気で書けるけれど、これ以上やっちゃいけないという見極めもあって、だから安心して読める。でも、私のこういう安心なんていつでも蹴飛ばされそうな人の悪さもありそう。ミラージュを読んでいて、人と人との距離の取り方に不安を感じたのと対照的に、フジミは大人でした。このままの調子でシリーズが続いているなら、多分ファンになりそうです。
あ、ストーリーの紹介を少し。東京の郊外の富士見町のアマオケ。守村悠季は高校の音楽の臨採講師をしながら、このアマオケのコンマスをつとめています。彼はバイオリンの才能がありながら、引っ込み思案の性格が災いして、プロの演奏家として立つことをあきらめていました。そこへ新しい指揮者として現れた男は、芸大を一年で中退、外国で二年勉強して帰ってきたという桐ノ院(とうのいん)圭。アマオケにはもったいないような才能の持ち主で、ハンサムで無愛想な指揮者は、実は悠季のバイオリンの音に惹かれて、悠季のまとめているアマオケの可能性に惹かれて、富士見にやってきたのでした。二人の間の愛と音楽はこの先どうなっていくんでしょう・・・というお話。サービスシーンが必ずあるのもプロの技(笑)
ご本人のHP(本名)
http://www.hirosetamayo.com/index.htm
うーん、四人のお子さんを抱えて、ご主人を早くに亡くされて、PTA会長をして、本を書いて市民運動をするなんてことができるのか。・・・
投稿者 SOKE : 2004年08月21日 10:31